スウィーツ、“あんまき”を紹介したい。各地でもんじゃ焼きの一種、“あんこ巻き”として、知られている。
元祖は、1970年前半ごろ、高知県土佐清水市の宇都宮 種が、独自で考案調理し、後、知り合いのお好み焼き屋に提供したのが、おそらく初めて世に登場することとなる。
その名は“あん巻き”が原型。
以前から知られる、カステラ生地を用いた菓子とは違い、
鉄板焼きを基本とした調理菓子である。
基本となる作り方は、
薄力粉でよい。塩少々、水を混ぜ捏ねる(好みでふくらし粉を入れる)。俗に言う、クレープなので、堅さは水っぽい感じがよい。
熱したフライパンに油をしき、その混ぜ粉を丸く焼く、必ず下だけを焼き、表面は半焼きの状態になったら、
こしあん を棒状に入れる。その敷いたクレープであんを包むように巻く。そして、生地周囲に味付けとなる焦げ目を付けたらできあがり。
適当なサイズに切り分けて熱々を召し上がるのが基本。
これは当時、当、地域では好評な食べ物であった。
後に、口の肥えた現代でも、簡単で素朴な味として残っているのが、各地であんこ巻きとなり、広まっている。