川上小学校校庭に「大久保公先世記念碑」がある。これは、大正10年に大久保利通の三男利武が川上の大久保家祖先を墓参したことを契機に建立が計画された。ちなみに大久保家の系図は明治22年に起こった大久保家の火災により失われ、現在はこの川上の墓地の墓碑銘によって補われているという。また、この大正10年の大久保利武来訪時に、川上に居住していた大久保家の分家で嘉永元年(1848)大久保利通18才の時の日記が発見されている。 記念碑正面の揮毫は松方正義である。松方正義(1835―1924)は、もと薩摩藩士の明治-大正時代の政治家である。明治政府では大久保利通の推挙で日田県知事になる。パリ万国博の事務局副総裁…