家族との夕食の時間が苦手だ。 母うさぎはおしゃべりが好きだ。今日の仕事での出来事、子うさぎとの会話、来週の予定と次から次へとしゃべり続ける。うさぎは生返事をしながら食べる。 ひとしきり母うさぎのおしゃべりが終わると、次はそちらの番ですよと投げてくる。 うさぎも今日の出来事を話し始めるのだが、頭で考えていることと口から出る言葉がうまく結びつかず、言い間違えてしまう。 訂正するのも億劫なので、結局「何もなかった」と会話を終わらせている。 中学生の頃にも同じことがあった。 母から学校はどうだったかと聞かれる。 友だちとの会話、授業の内容、ちょっとした笑い話、いろいろあった。いろいろあったけど、それを…