個人的なことながら、わたしが恐れるものの一つに「退屈」があります。これはもう、子供のころからそうでした。退屈という状態のなんとも表現しにくい不快感、あるいは心の疼痛。薬物中毒者の、薬物が切れた状態みたいな感じなのかも。 わたしは(たぶん多くの人は)退屈したくないから、熱中できるもの、せめて退屈から逃れられるものを探し続けます。そのためには、苦しいだけの忙しさにさえ身を投じる。今のわたしなら、読書や絵を描くことも退屈からの逃避術なのです。 ふり返れば、ささやかなわが個人史は退屈を追いやるための闘いであり、裏を返せば快楽=性的な意味はほぼありません=を追い求める闘いでもありました。ちょっと大袈裟だ…