今日も目が覚めてしまった。もう二度と目を開けたくなかったのに、体は勝手に生きようとする。まるで罰のようだ。生きることが。 布団の中で、しばらく動けない。頭の中が重く、世界の音が遠い。 外では人の声がする。子どもの笑い声、車の音、鳥の鳴き声。全部が別の世界のことみたいで、私には何の関係もない。 「起きなきゃ」「やらなきゃ」そう思うたび、体の中で何かが崩れる。 動くことが、息をすることが、ただ苦しい。何もしないことを責める声が、心の奥から聞こえてくる。けれど、何もできない。何も。 時間は残酷に進んでいく。時計の針の音が、命の残りを削るように響く。 何もしていないのに、何かを失っていく。ただ、生きて…