小説を読むのは 自分の知らない世界をのぞいてみたいから。 ひとりの凡人に経験できることなんか、高が知れてる。 架空の世界でもなんでも、自分の世界が広がるのは気持ちがいいものだ。 それには、小説を読むのが手っ取り早い。 『プリズン・ドクター』を読んだ。 自分の知らない世界があった。 でも、こちらは作りモノでもなんでもない。 刑務所のお医者さん・おおたわ史絵さんの著書です。 法務省矯正局医師である著者から見た塀の中の出来事がつづられています。 普段見られない世界だけに、興味深いものがあります。 そして、自分には関係ない世界だと思っていたものが、 何だか、地続きで、 そこには、自分も含めた社会問題が…