井上ひさしの戯曲講座『芝居の面白さ、教えます 海外編』(作品社)を読む。以前紹介した『~日本編』の姉妹書。仙台文学館での講演の筆記録。とても面白かった。 取り上げられているのは、シェイクスピアの『ハムレット』、イプセンの『ヘッダ・ガーブレル』、チェーホフ『三人姉妹』、ニール・サイモン『おかしな二人』で、その戯曲と演出、芝居の見方を詳しく解説してくれる。何という贅沢な講演だったことか。 チェーホフの『三人姉妹』とこのシェイクスピアの『ハムレット』、この二つは世界史の奇跡でしょう。 『ハムレット』の有名な台詞’To be, or not to be, that is the question.’に…