漫画家。 1968年、広島県出身。広島大学理学部中退後、上京。とだ勝之、杜野亜希、谷川史子のアシスタントを経て、1995年「街角花だより」でデビュー。代表作は、セキセイインコのぴっぴらさん、カナリアのかな子さんとの清貧生活を描いた大河4コマ「ぴっぴら帳」。 また、サークル「の乃野屋」名義で、コミティアを中心に同人活動もしている。
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*1:平成16年度文化庁メディア芸術祭・マンガ部門大賞受賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞受賞
「この世界の片隅に」に約40分ほど追加シーンを加えたロングバージョン主にすずが出会ったリンという女性の話が加わることですずの人との関係暮しが丁寧に描かれてる。 呉市で戦争を生きる女性・すずの物語を描いていますが現在呉で暮らす私のから見ても湾や山、家々の傾斜や路地の構図がリアル現在も残った軍関係の建物や病院への道も全く同じ感じに引き込まれ 物語そのものも丁寧に心理描写や暮らしへが緻密な部分が人々の暮らしを描いて本当に存在してたんじゃないかと錯覚するぐらい ちなみに原作者のこうの史代に偶然にすずさんの家で出会ったり”こうの史代さんにすずさん家で偶然出会う!!!奇跡の一日。”https://goto…
ギガタウン 漫符図譜作者:こうの史代朝日新聞出版Amazon 「4コマ漫画×現代版鳥獣人物戯画」というのがメインに謳われているが、 これはあくまで叙述の形態に過ぎない。 本書の神髄は、この不思議なサブタイトル「漫符図譜」にこそある! 「漫符」って言葉は初めて聞いたんだけど、目が回ったときのグルグル、 ひらめいた時の電球、動いた軌跡の線など、漫画特有の表現記号のこと。 この一つ一つを一ページの中に、漫符とその意味の解説、 そして用例として、4コマ漫画で表されているという構造になってる。 つまり本書全体が本邦初の"漫符事典"になっているのです。 この着想がユニークだし、一冊の書物としての価値観をぐ…
長い道【新装版】 (ゼノンコミックス DX)作者:こうの史代コアミックスAmazon ほのぼのとした夫婦物。 ……と一見思いそうになるが、さにあらず。 だってこれって偽りの夫婦物。 しかも主人公の旦那の方が、もうクズ中のクズ。 大人しくて何でも受け容れるもう一人の主人公、道にしても、 なんか芯の恐ろしさを心の内に秘めていたりするし。 作者が「好き勝手に描かせて頂いて」と書いてるように、 途中でひどい展開なんかもあったりする。 ほのぼの路線に見えて、なんか妙な話ばかりで、 落ち着いた光景を描かれても、こちらの心が落ち着かない。 一応定石通りに、偽りの夫婦が真の夫婦に変わっていくってのを 最後の二…
8月6日、昨日は広島の原爆投下日、77年前の事。毎年この日に行われる平和記念式典。マスコミは戦争を行った悪い日本という含みを持たせた核兵器廃絶の論陣を張ります。 報じるニュースも原爆の悲惨さを強調しひたすら日本に反省を求める内向きなものばかり。今年はウクライナ侵略がありロシアの核による脅かしもあって核の脅威に対する危機感は強い。 核の脅威に対する方策、核を撃たれないようにするには、若しくは戦争を仕掛けられないようにするには、核を持つ事。この事をウクライナーロシア戦争はハッキリと世界に示した。 核廃絶は理想ではあるけれど、核の使用自体ナンセンスなものとなってるとしても、攻め込まれない為の抑止力と…
こうの史代さんの「夕凪の街 桜の国」という漫画を読んだ。 広島で被爆して、それでも生きた女性(皆実さん)は、広島が復興した後も、当時の凄惨な広島と今の広島に違和感を感じている。 あんな状況だったのに、みんな、それを覚えてないの?と。 それでも日々、生活をしている。でも、忘れていない。少なくとも、彼女の目には、みんな忘れているように見えている。 でも彼女は忘れていない。 自分の浅ましさだったり、見捨てた罪悪感、生き残った引け目を感じるからこそ、幸せになるのを避けている。幸せになる資格がないと。 最終的には、彼女は23歳で亡くなった。 当時をどうにか生きられても、こうやって数年後、十数年後に影響が…
久しぶりに、息子を連れて松本の丸善ビルまで行ってきました。 過敏性腸症候群(多分)とか、オミクロン株への不安とか、色々あって最近はうちに閉じこもりがちになってたんですよね、うちの息子。そりゃ感染するのは怖いけど、うちに引きこもってばかりっていうのも健康上どうなんだろうと思ってたんです。で、ちょうど息子が欲しがっていた本が丸善の在庫にあることを知ったので、思い切って連れ出してみた次第です。 松本駅前の丸善ビルは、丸善と文教堂という2つの書店が入っていて、本はもちろんガンプラも売っている。息子にとってはパラダイスなわけです。なので、本人も「行きたい行きたい」と二つ返事。不織布マスクに携帯用消毒薬、…
またしても、茅野市図書館で、こうの史代さんの『長い道』を借りてきた。 長い道 (Action comics) 作者:こうの 史代 双葉社 Amazon これを借りてきたのはいったい何度目だろう。本当に、そろそろこうの先生から「買いなさい」とお叱りを受けても仕方ない気がする。カイショなしの読者でスミマセン。 以前にもこのブログで何度か取り上げているが、この漫画は本当に奇妙な――人によっては不気味な――印象を受ける漫画である。 (このブログは物語のネタバレを扱っています) 甲斐性なしで定職に就けず、そのくせギャンブルと女が好きでいつも貧乏ばかりしている老松荘介(おいまつそうすけ)のもとに、ある日、…
以前に映画のレビューを書いた『この世界の片隅に』だけど、Kindle Unlimitedに原作の漫画があったので読んでみた。 earthlydesires.hatenablog.com
夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)作者:こうの史代双葉社Amazonこの世界の片隅に : 上 (アクションコミックス)作者:こうの史代双葉社Amazonこの世界の片隅に : 中 (アクションコミックス)作者:こうの史代双葉社Amazonこの世界の片隅に : 下 (アクションコミックス)作者:こうの史代双葉社Amazon長い道 (アクションコミックス)作者:こうの史代双葉社Amazonさんさん録 : 1 (アクションコミックス)作者:こうの史代双葉社Amazonさんさん録 : 2 (アクションコミックス)作者:こうの史代双葉社Amazon街角花だより (アクションコミックス)作者:こうの…
今週のお題「一気読みした漫画」 アニメ映画で有名になった原作の「この世界の片隅に」(上中下)(こうの史代著)。これは発売と同時に一気読みした漫画である。 私にとって戦争、広島弁は馴染みのないものであるがこの本を読むとすずさんがとても身近に感じられ戦時中どうやって人々が暮らしていたかが細かにわかる。 着物をもんぺに直したり野草を工夫して料理したりお米をどうにかして水増したり……。配給とは………千人針とは…… 戦時中でも淡い恋があり生活の知恵があり……。 ほのぼのタッチの絵で生活の一コマ一コマが丁寧に描かれていてとても共感を持って読みやすい。 そのほのぼのタッチの絵やユーモアでくるまれているが戦争…
9月27日(水) 19:30~ 斎藤幸平×松本卓也 「資本主義に喰われるな。日本人には自治が足りない」 集英社シリーズ・コモン創刊&『コモンの「自治論」』刊行記念 ジュンク堂書店 池袋本店 https://honto.jp/store/news/detail_041000080878.html コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン) (集英社学芸単行本) 作者:斎藤幸平,松本卓也,白井聡,松村圭一郎,岸本聡子,木村あや,藤原辰史 集英社 Amazon 人はみな妄想する -ジャック・ラカンと鑑別診断の思想- 作者:松本卓也 青土社 Amazon 大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝 (角…
文春ウェブ文庫 刑務所なう。 ホリエモンの獄中日記195日 堀江貴文 *この電子書籍は縦書きでレイアウトされています。 *読む際のご注意、お断り等についてはこちらをお読み下さい。 目 次 塀の中から皆さんへ 収監報告誌 6月20日 モヒカン頭で報道陣にもみくちゃにされて出頭! マンガ 刑務所入門 収監準備篇 1週目 6月21日~6月27日 東京拘置所で丸刈りに。山下清みたいだよ……。 2週目 6月28日~7月3日 長野刑務所へ! いろいろ切ない夢を見た……。 3週目 7月4日~7月10日 ずっと一人で独房。ウツになってきた感じ……。 マンガ 刑務所入門 しきたり篇 4週目 7月11日~7月17…
先月同様、今月も映画1 演劇1 コンサート2 と少なめ。 先月は公演が少ない分、気になっていた本をいろいろ読めた。中沢啓治『はだしのゲン』全10巻、吉原真里『親愛なるレニー——レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』、平野啓一郎『死刑について』、村田喜代子・木下晋『存在を抱く』等々。 なかでも『はだしのゲン』(1973-1987)は読後感が後を引き、また、いっけん無関係に読んだ別の本とも響き合い、中沢の『はだしのゲン 自伝』(1994)『はだしのゲン わたしの遺書』(2012)黒いシリーズ短編集『黒い雨にうたれて』(1968-1973)等を読み、さらに、複数のヴォランティア(Project …
8月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:2523ナイス数:22火星無期懲役 (ハヤカワ文庫SF)の感想終身刑の受刑者を火星に送り込んで基地建設させるってところでやばさがぷんぷんしてるんだけど、読み進めると請負企業のやばさがどんどん出てくる。 全体としては面白くて楽しめたけど、読後疑問が。 で、最初の二人が死んだ時点ではまだ事故とか自殺って感じだったけど、ゼウスが殺された段階でなんでブラックを疑わなかったんだろう? あと、最後に会社を脅すけど、それって会社経由じゃなくてもネタをばらす手段がないと有効性が低いんじゃないだろうか。読了日:08月03日 著者:SJ モーデン違国日記 11 (…
STRAYDOGの舞台が、今日から。 4回目の上演となる「夕凪の街 桜の国」先月の広島公演を経ての東京公演 「海街diary」ぶりとなる、新国立劇場での上演。 →https://www.straydog.info/2023yunagi 原作は、大ヒット映画『この世界の片隅に』のこうの史代氏によるコミック。 戦争とは、原爆とは、そして平和とは何だったのかを問う名作を、舞台ならではのエンターテイメント性の高い演出とともに、心を揺さぶる作品へと仕上げ、皆様にお届けします。 【“STRAYDOG”30th Anniversary Produce】「夕凪の街 桜の国」<東京公演>____________…
8月 27th, 2023 こんにちは。みちです。ちょっとの間漫画家とかやらせて頂いてました。SNSは畳んでしまったので、わざわざブログまで見つけて読む人は中々いないだろうなぁと思います。 漫画家のこうの史代さんが楽しそうにブログやられてるの見て、自分も何か書かずにはいられないなぁと思いました。この直近では目立った作品を世に出す予定はないので(構想しているものはありますが)、人知れず何かつぶやくだけで十分かなと思います。とにかく言語化しないと、みたいな強迫観念もあります。でも何か始めるには人の楽しそうなところを見るのが一番だった。昔から目立つことが怖くて、その逆張りばかりしてきたので、これくら…
今日はprimevideoで「この世界のさらにいくつもの片隅に」 と、それを作った片渕監督のドキュメンタリーを観ました。 「この世界の片隅に」は育った故郷呉が舞台なので特別な思いがあります。 幼い頃の馴染みのロケ地。すずさんの呉弁。なにもかもが胸に染みます。 片渕須直監督がこうの史代の同名漫画をアニメーション映画化して異例の ロングランヒットを記録し、国内外で高い評価を得た「この世界の片隅に」 に、新たなシーンを追加した長尺版。日本が戦争のただ中にあった昭和19年、 広島県・呉に嫁いだすずは、夫・周作とその家族に囲まれ、新たな生活を始める。 戦況の悪化に伴い生活も困窮していくが、すずは工夫を重…
現在、京都国立博物館ではコレクション展の中で3点の素晴らしい絵巻が披露されています。 (「異国の仏教説話」展示期間:2023年8月22日〜9月18日) www.kyohaku.go.jp 2F展示室の一画に、「羅什三蔵絵伝」(重文)、「真如堂縁起」(重文)と並んで、高山寺から寄託されている国宝「華厳宗祖師絵伝」の「義湘絵」が展示されていました。 このコーナーは「異国の仏教説話」と題されていて、3つの絵巻は中国を主な舞台としています。 また、いずれの作品も海の情景がとても印象的に描かれていますから、残暑の時季を意識してちょっと涼やかな画題が選ばれた、ということなのかもしれません。 「華厳宗祖師絵…
昨日(8/21)付拙エントリーには、多くのアクセスとブックマークコメントを頂きました。ありがとうございました。スマホ写真もキャプション文字起こしも、自分が「よく見る」ためにと思ったのが主動機のつもりでしたが、やっぱり「見ろ」と言われたんだなきっと。 www.watto.nagoya だがあとで気になることがあった。拙記事にはパネル連番の最初と最後の方から載せたのだが、そうすると広島が舞台のものに偏ってしまった。 「焼き場の少年」こそ長崎だったが。 これは会場内に展示パネルと同じサイズのものが掲げられていた別バージョンだが、連番はなかった。原爆症認定集団訴訟支援全国連絡会のポスターのようだった。…
STRAYDOGの舞台が、本日上演! 4回目の上演となる「夕凪の街 桜の国」の念願となる広島公演が本日上演! →https://www.straydog.info/2023yunagi 原作は、大ヒット映画『この世界の片隅に』のこうの史代氏によるコミック。 戦争とは、原爆とは、そして平和とは何だったのかを問う名作を、舞台ならではのエンターテイメント性の高い演出とともに、心を揺さぶる作品へと仕上げ、皆様にお届けします。 【“STRAYDOG”30th Anniversary Produce】「夕凪の街 桜の国」<広島公演>_______________【日程】 2023年8月19日(土)【劇場】…
今回は、時期も時期ですので、このような映画をご紹介したいと思います。 この世界の片隅に 勝手な感想 あらすじ(ネタバレ無し) 異例のロングラン 監督のこだわり クラウドファンディング 最後に この世界の片隅に 2016年公開の日本映画(アニメーション)監督・脚本:片渕須直原作:こうの史代出演(声の出演)北條 すず:のん北條 周作:細谷 佳正水原 哲:小野 大輔黒村 径子:尾身 美詞黒村 晴美:稲葉菜月浦野 すみ:潘めぐみ北條 円太郎:牛山茂北條 サン:新谷真弓白木 リン:岩井七世 勝手な感想 この映画に関しては、多くを語りません。まだご覧になっていない方には、是非とも、是非とも見てもらいたい映…
・焼き場に立つ少年・『『焼き場に立つ少年』は何処へ ジョー・オダネル撮影『焼き場に立つ少年』調査報告』吉岡栄二郎 ・『夕凪の街 桜の国』こうの史代 ・『チェ・ゲバラ伝』三好徹 ・『洗脳支配 日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて』苫米地英人この写真は長く公開されなかった。オダネルが43年間、フィルムをトランクごと封印していたから。1989年、ある教会で被爆者像を目にした彼は封印を解く事を決意。2007年、初めて公開され長崎に寄贈された。人々は、こんな写真があったのかと驚いた。以来、原爆を象徴する一枚となった。 https://t.co/gkxMqE4y2S— さちみりほ@8/13西む…
書くなら今日しかない、という気持ちです。 最近読んでいる、読み終えたい本。 映画と、原作と。 知っておきたいヒロシマとナガサキ 最近読んでいる、読み終えたい本。 8月の1週目が終わりますね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。 来週を終えればお盆休み!という方も多いかな? 私の職場は”お盆休み”がなく、仕事としてはあまり意識しないので、「あれ?今日はお客さんが急に多いなぁ・・・お盆か!」と気づいたり、ランチを食べに行っているレストランがお盆休みで「困った!」ということが、この時期は多いです。 今年はちゃんとお盆の時期を認識しています!エライ、私! お盆とは別で、毎年8月は黙とうをする回数が増える…
久々に岡田作品を堪能できた。 「日曜の夜ぐらいは…」テレビ朝日 2023年4〜6月 日曜夜10時 脚本/岡田惠和 出演/清野菜名 岸井ゆきの 生見愛瑠 岡山天音 川村壱馬 和久井映見 宮本信子 生田智子 エレキコミック 他 和久井映見、宮本信子、岡山天音、生田智子、やついいちろう(エレキコミック)は、「ひよっこ」(脚本/岡田惠和 2017年NHK朝ドラ)のメンバーだ。 実は私は、いち視聴者、ドラマファン、岡田ファンとして、岡田は「ひよっこ」で息切れしてしまったのかな、と失礼ながらここ数年感じてきた。あれ以来、「?」な作品が私にとってはほとんどだったので(2018年TBS日曜劇場「この世界の片隅…