漫画家。 1968年、広島県出身。広島大学理学部中退後、上京。とだ勝之、杜野亜希、谷川史子のアシスタントを経て、1995年「街角花だより」でデビュー。代表作は、セキセイインコのぴっぴらさん、カナリアのかな子さんとの清貧生活を描いた大河4コマ「ぴっぴら帳」。 また、サークル「の乃野屋」名義で、コミティアを中心に同人活動もしている。
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*1:平成16年度文化庁メディア芸術祭・マンガ部門大賞受賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞受賞
「戦争」とは何なのか?一人の女性の視点から「戦争」を"想像"する。 こうの史代の『この世界の片隅に』は、第二次世界大戦下の広島・呉を舞台に、ごく普通の女性・すずの目線から、失われていく日常と、それでも続いていく暮らしを静かに描きます。 この記事では、未読者の方に向けて、本作がどのような作品なのかを解説します。 派手な演出や劇的な展開ではなく、静かな余韻と、心に残るリアリティ。『この世界の片隅に』は、戦争を知るための「入口」として、そして今の暮らしを見つめ直すための「鏡」として、確かな価値を持った一作です。
夕凪の街桜の国著者:こうの史代ゼノンコミックス発売日:2004/10/12 毎日お暑うございますなあ。 あたくし先月、土日を利用して広島へ行きました。 広島へ行ったのは初めてですよって、東京駅から新幹線に乗って広島駅まで4時間もかかりましたわ。遠かった~ 広島へ着いたらめっちゃドシャ降りでしてね、雨の原爆ドームを見ましたよ。 一生に一度は行きたいと思っていたんです。 まるでそこだけ時間が止まったように、原爆ドームは雨の中で原爆の怖さ、悲惨さを、今でも見る人に訴えているのです。 広島市は70年は草木も生えぬと言われたそうですが、現在はすっげえ大都市なんですね~ ごめんなさい。よく知らなくて。なん…
こうの史代 2011年 双葉社アクションコミックス新装版(前・後編2巻) この作品については、アニメ映画のほうを先に観たんだけど。 それってのは、前に『町山智浩のアメリカ流れ者』を(どうでもいいけど、つい最近のことだと思ったら、読んだの1年前だと今知ってちょっと自分で驚いた)読んだなかに、>2016年度の映画で僕がいちばん心を動かされたのは、『この世界の片隅に』です。ってあって、町山さんが日本映画をホメるなんてあまりイメージなかったもんだから、どんなんだろうと興味もったからで。 とは言っても、某衛星放送で去年のうちに録画しといたのを放っておいて、やっと観たのは今年3月ころだったと思う。長くて3…
この人の原画は一度見てみたいなぁ。福知山・・・行けない距離ではない・・・ (というか広島でなくて福知山在住でいらしたのね。丹波の者として親近感が!) こうのさんといえば上記にあるように広島ものが代表作なのだろうけど、私は断然『ぼおるぺん古事記』が好きですね。キュートでユーモラスで想像力に満ち満ちた本作、これをボールペンで描いたというのだから恐れ入る。クリエイターってすげえ。 ぼおるぺん古事記 一 天の巻 作者:こうの 史代 平凡社 Amazon 近作はなんと般若心経をモチーフにしたものらしいよ。 ここで思わず伊藤比呂美を思い出したりするのだが(やさしいことばで訳されていてユニークな一品です。な…
同居人でソウルメイトのノビオちゃんとやってるポッドキャストの、展覧会『こうの史代展~鳥がとび、ウサギもはねて、花ゆれて、走ってこけて、長い道のり~』について語ってる回が公開されました(火曜日に…)。以下三つのうちどちらからでも、お聴きください!まもなく金沢21世紀美術館での開催は終わってしまうのですが、全国巡回するみたいなので、違う美術館で観ようか迷っている、という方もぜひ! Spotify open.spotify.com Apple Podcast YouTube(音声のみ。上二つと同じ内容です) youtu.be 以下、展覧会で観て、良かった作品などなど。 夕凪の街 桜の国 今読んでも、…
5月20日(水)、「星乃珈琲店」でモーニングをしてきました。妻が砂糖・小麦・油をできるだけ避けるようになり、モーニングも外食も2人ではほとんどしなくなりました。 久しぶりに喫茶店でモーニングをするぞと行った「星乃珈琲店」。星乃と言ったらフレンチトーストモーニング。大昔はエッグスラットモーニングをよく食べていました。 再び頻繁に星乃に通うことになったら、ハムチーズトーストや朝カレーも食べてみたい。久しく行っていなかったせいで、たっぷり1.5倍のLサイズの存在を忘れていました。アイスコーヒーをお代わりしてまったりしました。 2日(金)は21世紀美術館で行われている、『漫画家生活30周年 こうの史代…
前に「あんのこと」という邦画を観たのですが、その時は「アカン!こんな悲しい話があるかっ!」とやり切れない気持ちになってしまったものです。 主人公のあんは周りの人たちに助けられ自立できそうだったのにコロナ禍で孤立を余儀なくされまして、話はなんとも不幸な方向へ行ってしまうのです。 河合優実の暗い目が忘れられませぬ。 コロナによって引き起こされた災禍は、今思えばあまりに過剰反応した行政やメディアに乗せられて社会は多くの不都合や弊害がもたらされました。 なのに何の検証もせずにこのまま忘れていく流れ。 これじゃ再び同じことが繰り返されるかもしれんぞおと思う、今日この頃であります。 この漫画の主人公の女性…
お題「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」 初めて、お題からブログを書いてみようと思います。 私が号泣した映画は、「この世界の片隅に」というアニメ作品です。 この世界の片隅に【Blu-ray】 [ のん ] この世界の片隅に のん Amazon 1:「この世界の片隅に」とは 2:映画「この世界の片隅に」とは 3:あらすじ 4:感想 1:「この世界の片隅に」とは 2007年から2009年まで連載された、こうの史代先生による漫画が原作です。 2回のドラマ化、2回のアニメ映画化、1度のミュージカル化とメディアミックスでも素晴らしい功績を残している…
こんにちは、皆さん!一人ぼっちユウトです。今日は、こうの史代さんの名作『この世界の片隅に』について語らせてください。この作品は、戦時中の日本を舞台に、日常の尊さや人間の強さを描いた珠玉のストーリーで、多くの人々に愛されています。 『この世界の片隅に』の魅力 『この世界の片隅に』は、第二次世界大戦中の広島・呉市を舞台に、主人公すずの視点を通して、戦争下の日常や家族、そして生きることの意味を描いています。こうの史代さんの繊細な筆致は、戦争という非日常と日々の暮らしの中にある温かさを見事に表現しています。 日常と戦争のコントラスト 戦時中という緊迫した背景の中で、すずが織り成す平凡な日常の描写が印象…
* こうの作品における表面と深層 2016年に公開された映画が大きな反響を呼んだ『この世界の片隅に』で知られるこうの史代氏は1995年に『街角花だより』でデビューした後、1997年から初期の代表作といえる『ぴっぴら帳』を7年に渡り長期連載し、四コマ漫画家としての地歩を固めることになります。氏によれば「とにかくかわいい女の子いっぱい出てきてきゃぴきゃぴしているだけで特に何も起こらない、ゆるーいマンガ」が描きたくて漫画家になったそうですが、確かに『ぴっぴら帳』が紡ぎ出すリズムは今でいうところのまんがタイムきらら的な「日常系」のリズムに極めて近いものを感じます。 そんなこうの氏にとって転機となったの…