昭和62年ごろ、ある大学の研究室で国文学者のF先生と話していた。 F「明日は、講義が始まって以来の初めての祝日ですねぇ・・・」 私「ああ・・・敬老の日ですよね・・・どこかへお出かけですか?」 F「いえぇ・・・夏の収穫も終わったので、 秋野菜の種を播かないといけないんですよ・・・畑しごとは忙しいんですよ」 私「へぇぇ~~~・・・そうなんですか・・・それで何の野菜ですか?」 F「『せり なずな 食べれなくはないけれど、すずしろ だけはおいしいよ これぞ食欲!』(本歌『春の七草』:四辻善成左大臣作) ってね。その『すずしろ』ですよ」 私「はははは・・・春の七草での大根ですか・・・ 春だとちょっと時期…