タイトーから発売されたファミコン用アクションゲーム。1986年12月10日に発売された。
今や「世界の北野」として評価されている奇才・北野武ことビートたけしがプロデュースした作品。たけしの奇抜な感性をゲームの至るところで感じることが出来る、貴重な作品である。同じコンセプトの作品に『たけしの戦国風雲児』がある。
数あるファミコン用ソフトの中でも、様々な伝説を築き上げた作品として、今でもこの作品に執着するファンは多い*1。また攻略本を作った会社では問い合わせが多く最終的には「編集長は死んだ」という対応をしていた。
本編が始まらないうちにゲームオーバーになったり、2コントローラーに付いていたマイクを使わないと絶対にクリアできなかったり*2、地図を貰った後は1時間完全に放置せねばならなかったり、全くノーヒントで様々なフラグを立てたり特有の動作をせねばならなかったりと、作り手がユーザーにクリアさせることを完全に拒否したかのような難易度は今や伝説として語り継がれ、当時ユーザーであったある少年が、このゲームの攻略方法を泣きながらたけしに問い合わせてきたことでも有名*3。
また、退職金を貰ったり、妻と離婚をしたり、スナックでヤクザと喧嘩するといった、現実生活のリアルな側面を、ユーザーには子供が主流だったファミコンゲームの中で覗かせたことも、たけしのアイデアが存分に活かされた結果と言えよう。
アクションゲームとシューティングゲームが融合しているのも当時としては画期的だった。
サブタイトルは「ポリネシアンキッド 南海の黄金」……らしい*4。
「 こんな げーむに まじに なっちゃって どうするの 」