青森ねぶた祭りと共に、国の重要無形民俗文化財に指定されている。中国の三国志や水滸伝などといった、武将や英雄の勇壮な姿が鏡絵に描かれ、裏面には美人画や水墨画、竜虎といった絵が袖絵に描かれ、扇形の灯ろうが市街地を練り歩き、勇ましく力強い「ヤーヤドー」の掛け声と太鼓、笛などで構成されたねぷた囃子で祭りを一掃盛り上げる。今日の扇型のねぷたが完成したのは戦後のことで、絵師、竹森節堂や石沢龍峡らが、日本画の手法をうまく取り入れて、現在の形になっていった。弘前ねぷたは賑やかな青森ねぶたと違い、優美な見送り絵の様に趣のある祭りと言える。