地元のキチガイの話し。 オレが小学生だった頃、地元に有名なキチガイババアがいた。 あだ名は『お守りババア』 お守りババアは俺が通っていた小学校の正門前に、夕方頃になるといつも立っていた。 お守りババアは一年中厚手のコートを着ていて、同じくいつも被っているフェルトの帽子には、沢山の小さなぬいぐるみが縫い付けてあった。 コートも帽子も原色まんまの赤一色で、教室から校門を見ただけで、一目でお守りババアがいる事が分かった。 お守りババアはいつも両手を体の脇にぴたりとつけた気をつけの姿勢で、その姿勢を崩す事は決してなかった。 いつから入浴をしていないのか、お守りババアの周りにはいつもアンモニア臭がきつく…