「ら抜き言葉」は,筆者のような昭和生まれ人にとっては耳に不快に響く。動詞の活用を「声を出して」覚えてきたので,耳が響きを覚えている。したがって,自分が使うことはないし,仮に何らかの拍子に口から出てしまったとしても,耳がすぐに違和感を覚えて修正(言い直し)するだろうと思う。 人間が物事を記憶するプロセスとして,「声を出して」読むことが非常に役に立つ。声を出すことで,同時に耳で音を聞き,複数の刺激が交差して記憶に留まるからである。ここにさらに,手で文字を書きながらだと,頭は目,耳,喉,そして手と複数の感覚を交差させて記憶する。非常に強固な記憶として形成される。 ところが,現在はまず手で文字を書かな…