アントニ・ガウディ・イ・コルネット(Antoni Gaudi i Cornet)
スペインのモデルニスモ期を代表する時期の建築家。1852年生まれ。1926年没(享年73歳)。当時の代表的な建築家はドメネク・イ・モンタネールで、名門の生まれ、建築学校の教授、果てはカタラン民族主義を掲げた政治家となる。一方ガウディは地方都市の職人の子として生まれ、職人気質の仕事を残している。しかしその思考、手段は非常に近代科学的な手法を使い、当時では考えられないほどの実験的な仕事を残し、これが逆に最近まで作品の評価に誤解を重ね、しかも評価が定まらなかったが、近年やっとドメネクの業績が影を顰めるほどガウディの業績が評価されるようになった。
スペイン語風に「アントニオ」と表記する例もあるが、現地表記という立場からするとカタルーニャ語である「アントニ」とする方が好ましい。