3月の読書は尻上がりで読書のスピードが上がっています。今月3冊目に読了したのが2021年の直木賞受賞作品。友人からのお薦めの本です。 織田信長に対して叛旗を翻し有岡城での籠城作戦に出た猛将、荒木村重。そこへ和解に応じるようやってきた知将、黒田官兵衛。しかし、黒田官兵衛は当時の常識では考えられない対応を受けます。囚われの身となり、地下の牢獄に投獄されてしまうのです。(この時代、殺されるか、生きて返されるのかの二択が常のようです) 毛利軍の援軍を待ちながら籠城する有岡城では次々と奇怪な事件が起きます。ここからがミステリー小説として物語が展開して行きます。村重は地下の真っ暗な牢獄に囚われている官兵衛…