4輪や2輪のギアトランスミッションにおいて、ギヤ一段ごとの変速比の差を小さくし、変速比を接近させて加速重視にしたもの。
正式名称は「クロスレシオトランスミッション(Close-ratio transmission)」
対義語はワイドミッション、正式にはワイドレシオトランスミッションと呼ばれる。
変速比を小さくすることによりエンジンのパワーバンドを有効活用できるようになり、エンジン出力を効率よく利用できるようになり、結果として加速力がアップする。
レーシングカーにおいてはクロスさせた多段トランスミッションを用いることにより、加速と最高速を両立させている。
また一部のスポーツカーにおいては純正の時点で既にある程度クロスされていたり、競技用にメーカー純正オプションとして用意されているものもある。
欠点としては変速の回数が増えること、速度に対して回転数が増える事により燃費が悪くなるなどがあり、これを解決するために市販車においては1速〜3速低速ギアのみがクロスされていたり、4速以上の高速ギアがワイド化されたりしている。