長年連れ添った夫婦のどちらか片方が亡くなると、まるであとを追うように、残されたもう一人も旅立ってしまう。 そんな話をよく聞くことがある。 日本を代表する名優・津川雅彦の訃報を耳にした時にふと、この夫婦もそうだったのかもしれないなぁ、とぼんやり思ったものである。 津川の妻、朝丘雪路(享年82)が、アルツハイマー型認知症で亡くなったのは、2018年4月27日だった。 朝丘は2014年頃に認知症を発症。 2016年に公開された映画「プラシーボ」への出演を最後に、女優としての活動を終え、津川がお手伝いの女性とともに、自宅で献身的に介護してきたという。 ベテラン芸能記者が回想する。 「2人は大恋愛の末、…