薩珊朝(西暦227年〜西暦651年)
ペルシア(現イラン)の王朝の一。パルティアを滅ぼし建国。 東ローマ帝国などとオリエントの覇権を争った。ホスロー1世(在位531年〜579年)の時代に全盛を迎える。のち、彗星のごとく登場したアラブ・イスラーム勢力によって滅ぼされた。 宗教的にはゾロアスター教を国教としている。
政治的空白地帯であったアラビア半島において開祖ムハンマドによって確立されたイスラム教は、それまでにない形の世界帝国を生み出しました。新興宗教によって統一された勢力は、たちまちのうちに半島北方のビザンツ帝国とササン朝ぺルシアを圧倒し、西はアフリカ大陸の地中海沿岸一帯からヨーロッパのイベリア半島へ、東はペルシアを超えて中央アジアまでの一帯を制圧するに至りました。しかもそれがわずか1世紀の間に成し遂げられたのです。 まずはイスラム帝国史を簡単に記しておきましょう ・610年頃:ムハンマドがメッカで神の啓示を受ける ・622年:メディナ移住(ヒジュラ) ・630年:メッカ無血開城 ・634年:「大征服…
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 歴史人 TOP 日本史 古代 「謎の4世紀」に行われたヤマト王権の朝鮮進出 歴史人編集部 ヤマト王権の成立に重なる謎に満ちた「空白の4世紀」 神功皇后 朝鮮半島を服属させた「三韓征伐」の伝説をもつ。東京都立中央図書館蔵 古代中国の文献には当時の日本(倭国)のことや、その交易(朝貢/ちょうこう)の様子が、たびたび登場する。裏を返せば、当時の日本列島に住む人にとっても、中国大陸や朝鮮半島は身近な存在であった。3世紀の邪馬台国や女王・卑弥呼についての記述は『三国志』(魏志倭人伝)に紹介さ…
table { border-collapse: collapse; } th { border: solid 1px #666666; color: #000000; background-color: #ff9999; } td { border: solid 1px #666666; color: #000000; background-color: #ffffff; } 十字軍と宗教戦争についてざっくりまとめました。ほぼ自分用のメモです。
多くの人の命を奪った落馬事故 現代の交通事故に類する事故が、昔では落馬事故にあたったのかもしれません。 不注意や追突、飲酒運転などもあったでしょうし、今の自動車にはない「馬の機嫌」というものもあったので、自動車よりもよっぽど危険です。 落馬で死んでる人は歴史上数限りなくいますが、今回は落馬で国王を15人リストアップします。事前に申し上げますが、この15人だけというわけではなく、もっともっとたくさんいます。独断と偏見で15人に絞らせていただいています。
授業ではあまり先生が触れない割に入試で出題される遊牧民の世界、第5回はテュルク系(トルコ系)の台頭と西進についてです。 今回の問い トルコ人っていつ今の場所に移動したの? ソグド人って今もいるの? ウイグル自治区って人権侵害が深刻そうだけど、世界史のウイグルの子孫? *巷では文科省の指導で「問いを立てる」ことが強迫観念のように行われていますが、解決できそうもない問いを立てるのはやめましょう。 実教出版、帝国書院、東京書籍、山川出版社(新世界史、詳説世界史)と、山川出版社『詳説世界史研究』『世界各国史4中央アジア』、講座岩波世界歴史(第2シリーズ)、ミネルヴァ書房『論点・東洋史学』を参考にしてい…
踊れ・どれ・ドラ ドラえもん音頭COLUMBIAAmazon7月15日の視聴・『NHK高校講座 世界史「トルコ革命とパレスチナ分割」』 →600年以上続いたオスマン帝国、1922年に滅亡。こないだ観たヤツ(世界史「西アジア・中東の新展開」)⇩が11世紀くらいまでなので、そこから2〜300年くらいを知らないとアカンな。【『7月11日の視聴』→https://moritsin.hatenablog.com/entry/20220712/1657611843】→話の流れとしては「アジアの独立」からの続きなわけで、第二次世界大戦後の日本との比較、かな? →オイルショック(1973年)だな。第1次石油危…
五 ペルシャ皇室ササン家 (1)出自 皇室名称ササンは皇室家祖と位置づけられる人物であるが、その実像や系譜について確かな情報はない。比較的有力なのは、古代ペルシャ旧都ペルセポリス近郊イスタフルのゾロアスター教アナーヒタ神殿の神官だったとする伝承である。といってもアナーヒタは主神ではなく、水を司る中級神の女神であるため、必ずしも最有力神殿ではなく、地方の中級神殿と考えられる。いずれにせよ、ササンの孫に当たるとされるアルダシール1世が輩出するまでのササン家は、地方の神官豪族に過ぎなかった。 (2)事績 アルダシール1世の父パーパクは神官としての権威をもとにイスタフルの領主となるが、当時は同じイラン…
第1問(20点) マレー半島南西部に成立したマラッカ王国は15世紀に入ると国際交易の中心地として成長し、東南アジアにおける最大の貿易拠点となった。15世紀から16世紀初頭までのこの王国の歴史について、外部勢力との政治的・経済的関係および周辺地域のイスラーム化に与えた影響に言及しつつ、300字以内で説明せよ。解答は所定の解答欄に記入せよ。句読点も字数に含めよ。 第2問(30点) 次の文章(A、B)を読み、[ ]の中に最も適切な語句を入れ、下線部(1)〜(26)について後の問に答えよ。解答はすべて所定の解答欄に記入せよ。 A 歴史的「シリア」とは、現在のシリアのほか、レバノン、ヨルダン、イスラエル…
29時の朝ごはん~味噌汁屋あさげ~ 1 (BRIDGE COMICS)作者:佐倉 イサミKADOKAWAAmazon7月11日の視聴・『NHK高校講座 世界史「アジアの独立」』 →18世紀からインドの植民地化を進めたイギリス。19世紀には、1877年「イギリス領インド帝国」として、総督府を置き直接支配。このへんの経緯は『世界史「ムガル帝国からインド帝国へ」』⇩にて。【『5月26日の視聴』→https://moritsin.hatenablog.com/entry/20220601/1654014139】→3億人のインド人民衆を、たかが6万人のイギリス人官僚が統治。もちろん、インド人エリートの育…
まあ、読んでみてください。面白いから。 ムハンマド(مُحَمَّد Muhammad)といえば、ムスリム(イスラム教徒)の最も典型的な名前。イスラム教の開祖であるムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ・イブン=アブドゥルムッタリブの名であることから、好んで名付けられ、言語によってはモハンマド、メフメト、モハマッドなどと発音が変化する(ただし、トルコではありふれた名前となっているメフメトに対し、預言者はムハンメドと発音して区別される)。ムハンマドは、アラビア語で「数多く賞賛される者」を意味し、同じ意味のマフムード(Mahmūd)や同じ語根のアフマド(Ahmad)、ハーミド(Hāmid)なども、ム…
今回はこのシリーズの続き。 hiroringo.hatenablog.com 『日本人のためのイスラム原論』を読んで学んだことをメモにしていく。 日本人のためのイスラム原論 作者:小室 直樹 集英社インターナショナル Amazon なお、この本は3つの章と7つの節から構成されているが、各節の分量が多い。 そこで、各節について2回または3回に分けてメモにする。 2 「第1章_イスラムが分かれば、宗教が分かる_第1節」を読む(前編) まずは、第1章の第1節からみていく。 第1章の第1節のタイトルは「アッラーは『規範』を与えたもうた」。 この章のキーワードは「規範」である。 ところで、第1章の第1節…
今日、ご紹介するのは児童書です。 >力をこめた紹介記事☆超絶☆名作 >今日の一冊 軽くご紹介 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 今日の一冊 新編 世界むかし話集(7)インド・中近東編 山室静 (編集) 形式: Kindle版 世界宗教といわれるものはすべてこの地域で発生し、砂漠あり氷河あり、人類の往きかよう十字路。おびただしくある説話から昔話のインド起源論が風靡したことさえあった。ともあれ、この地域が昔話の宝庫であることは間違いない。<インド> 青い山犬 / 三人のいたずら者 / 他十二編 <イラン> お百姓と三人のいたずら者 / アリ・ムハメッドのお母さん / 他五編 <アラビア> ダマスクスの商人カシム…
『日本人のためのイスラム原論』という本がある。 日本人のためのイスラム原論 作者:小室 直樹 集英社インターナショナル Amazon 著者はこのブログで何度も取り上げている故・小室直樹先生である。 ja.wikipedia.org 次の読書メモはこの本にする。 この本を読むことで、イスラム教とイスラム社会(アラビア社会)について理解していくことができるからである。 また、宗教と歴史の理解も進むからである。 さらに、この本の知識などを応用(利用)すれば、日本の理解も当然進む。 ただ、日本の理解に関してはこれまでの読書メモがある。 そのため、「日本の理解」については確認の意味合いが強くなるだけで終…
昨年同様、10月開催の骨董イベントに、ネエさんの店は出展した。三日間、僕はその手伝いで参加。この一年で知り合いもずいぶんと増えた。先だっての骨董フェスティバルに出ていた面々もいる。初日の飾り付け終了後、僕はぶらぶらと敵情視察。何かないだろうかと歩いていると、迷彩柄のバンダナが目に入った。 U氏は僕を見るなり開口一番、「K君、並んだらしいね」と訊く。「はあ」と僕は後頭部を掻く。「結局、あの山形の方がお買いになったんですよね?」の問いに「うん。会場内は拍手喝采だった」と答えた。僕は、黒いジャージを着て背中を丸めて座っている、その男の茫洋とした姿を思い浮かべた。U氏は続ける。「あの人、初めて骨董を買…
ヨーロッパ覇権以前の近代世界システムを分析ジェノヴァ黒海奴隷貿易と大航海への序章ヴェネツィア東方貿易の遺産と限界シャンパーニュ定期市ササン朝の銀行システムフランドル絹織物の世界進出銀本位制のヨーロッパ金本位制のイスラーム銅銭の宋兌換紙幣の元〜明