儲からない鋼の錬金術師 若い頃は、沸かし付けで刃物を造ってこそ鍛冶屋だと信じていました。 鋼と鉄の間に鉄蝋を入れて高熱で焼き、 適切な温度になった瞬間、一気に叩きます。 すると、鉄と鋼が接合され、引っ付いた餅のように離れなくなるのです。 ただ、温度が低いと接合が甘くすぐ剥がれてしまい、 焼き過ぎると鋼が溶けて刃物として使い物にならなくなってしまう・・・ まさに一発勝負!これぞ鍛冶屋の真骨頂!! それが世界の真理と信じ、毎日のように包丁を造っていました。 成功と失敗の間で なので我が家の包丁は代々自前で造られており、 嫁様は私の造った包丁を使っております。 とはいえ、成功の影には数多くの失敗もあ…