今年の七十二候は、12月26日から12月30日の期間が麋角解。麋(さわしか)の角が抜け落ちる頃という意味。しかし、麋は、日本には生息しておらず、それどころか、正確には種類が分かっていないため、ヘラジカであるとか、トナカイであるとか、諸説あるようだ。中国で一時絶滅してしまったシフゾウであるという説もある。 「一時」絶滅した、というのは、シフゾウが英国に渡っていたためである。第11代ベッドフォード公爵ハーブランド・ラッセルが、その領地でシフゾウを繁殖させることに成功し、その子孫が、後年、中国に里帰りしている。 どこか日本でやたらと増えたフンボルトペンギンと似た話である。フンボルトペンギンは絶滅危惧…