いやはや、日本の政界は相変わらず、「政治とカネ」の問題とやらで紛糾していますが、その間、国際情勢はドラスチックに動いています。大変化と言えば、中東シリア。50年以上政権を保持してきたアサド家が崩壊したことで、驚きました。父親のハーフィズ・アサドの後を継いで2000年に政権を掌握した息子のバッシャール・アサドが爾来ずっと独裁体制を敷いてきた。2010年から12年にかけて北アフリカ、中東に吹き荒れた民主化のうねり「アラブの春」でもアサド政権は倒れなかったのです。何故、今ごろになって倒れるのか。 アラブの春の時にアサド政権に歯向かったのは「イスラム国(IS)」でした。この組織は非常に狂暴ということで…