1961年、フォークギターを片手にニューヨークへとやってきた19歳の無名青年は、瞬く間に才能を開花させ、“フォーク界のプリンス”として称賛を浴びる。しかし、名声がたかまるにつれ、自分自身が追及する音楽と他者から望まれる音楽の間で葛藤を覚え始める。1965年夏、ニューポート・フォーク・フェスティバルのトリで舞台に現れた彼の手にはエレキギターがあった。 映画『名もなき者/A Complete Unknown』は、伝説のミュージシャン、ボブ・ディランの若き日の5年間を、ティモシー・シャラメの魂を込めた演技と名曲の数々で鮮やかによみがえらせた音楽ドラマだ。 youtu.be 監督を務めたのは、『ウォー…