Jean Gremillon
フランスの映画監督。 1902年10月3日生まれ。 1959年11月25日没。
主な監督作: 『燈台守』(1929) 『父帰らず』(1930) 『愛欲』(1937) 『不思議なヴィクトル氏』(1938) 『曳き船』(1939) 『高原の情熱』(1942) 『この空は君のもの』(1943) 『白い足』(1948)
曳き船【字幕版】 [VHS]
1944年、偶然出会った娼婦・マノン(セシル・オーブリー)に魅せられたロベール(ミシェル・オークレール)。奔放なマノンはやがて身を持ち崩し、ふたりは破滅へ向かっていく。
ジャン・グレミヨン(Jean Grémillon)による1949年作『白い足(Pattes blanches)』について。 ブレッソンのキャリア初期と同じ時期にカール・TH・ドライヤーやこの監督の後期の映画があるということにすごく納得感がある。冒頭の空に左下にさがるように広がる暗雲、暗雲に向かうように左へと移動し舞台となる町に入る車のショットに始まり、画面に映る全てに暗い霊感のような何かがあり、その霊感が無意識に対して意識的に鳴らされる異音と共鳴している感覚。三人とも、戦争を背景に信仰のあり方を描いた監督のように思える。 ブルターニュ地方の田舎、丘に建つ古城、その下に広がる港町。その城に代々住…
ジャン・グレミヨン(Jean Grémillon)による1938年作『不思議なヴィクトル氏(L'étrange Monsieur Victor)』について。 ヴィクトルがコメディアンととして登場するが、画面は何かぼやけて閉塞感に満ちている。そこに、殺人のニュースと明らかに異様な雰囲気をまとった3人の男が現れる。ヴィクトルに暗い何かが迫るように見える中、ヴィクトルが悪党へ、3人の男がコメディアンへと反転する。この冒頭から本当に良く、コメディとノアールの間を揺れ動くような非常に不安定な映画となっている。 ヴィクトルは善と悪の二面を持っているというよりも、両方が混濁して存在しているような存在として置…
ジャン・グレミヨン(Jean Grémillon)による1941年作『曳き船(REMORQUES)』について。 幸福に満ちた船員の結婚式を映すカメラは、ぐるぐると忙しなく回るように移動し続ける。カットも不安定に切り替わり続ける。カメラの移動はなぜか上下に弧を描くように行われる。光に満ちた結婚式のシーンから突如、暗闇の一本道を走り抜けるバイクのショットに切り替わる。音響としても、話し声がホワイトノイズのように心地よく響いていたところを、ジャーっという何か異様な走行音が切り裂くように響く。バイクの到着と共に式場に嵐が訪れ、その嫌な予感からシームレスに、結婚式に出ていた船員達は嵐に巻き込まれた船の救…
●代表作●「シネマ1 運動イメージ」より402本 ※必読!注意事項・映画リスト ・101本目・201本目・301本目・401本目 ・本46冊 ・「②」の「シネマ2 時間イメージ」へ 「アッシャー家の末裔」より ●代表作 著書「千のプラトー」、 「アンチ・オイディプス」等 フェリックス・ガタリ等と組み哲学者、著作家 等で活躍したジル・ドゥルーズが語った映画。 ●「シネマ1 運動イメージ」より402本 ※必読!注意事項 1983年出版。 今リストは日本で2008年に刊行された日本語版の巻末50音順索引に基づきます。 ()内は別題、現在の邦題、原題訳 等の補足情報。 海外の有志がリスト化しているもの…
・「①」へ・18項目●「新・三つ数えろ」 ●「ワイズマンの足跡 Part.3」●「古典映画超講義」 ●「カメラの前で演じること」●「映画を彷徨うひと」 ●「ユリイカ」2020年10月号●〃2022年12月 ●「carteblanche-movie」2009年 ●「kinejun.com」●「Letterboxd」 ●「京都ヒストリカ国際映画祭」2022年 ●「LaCinetek」●「Closet Picks」 ●「aframe.oscars」●「神戸映画資料館」 ●「渋谷TSUTAYA」●選ぶ20冊●選ぶ10冊 「よみがえるブルース」より ・「①」へ ●「DVD&動画配信でーた 2021年1…