Jean Renoir フランスの映画監督。 1894年9月15日、印象派の画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの次男として誕生。 ヌーヴェル・ヴァーグに大きな影響を与えた。 1979年2月12日、死去。
ジャン・ルノワール DVD-BOX I (カトリーヌ/女優ナナ/のらくら兵)
ジャン・ルノワール DVD-BOX II (坊やに下剤を/牝犬/素晴らしき放浪者)
ピクニック [DVD]
ボヴァリー夫人 [DVD]
Jean Renoir (Quality Paperbacks Series)
Dhery & Calvi;Branquignol/a
小間使の日記(字幕版) ポーレット・ゴダード Amazon ブニュエル版(1964)*1と比べたくて先行のジャン・ルノワール版(1946)を鑑賞。 比べてそれぞれの作家の特徴が浮き彫りになり本当に楽しかった。 ルノワールのは全体にのんびりした空気。靴フェチの老紳士はブニュエル特有のものだったのだなと確認。 ポーレット・ゴダード演じる女主人公セレスティーヌの目のきらめきは時々ブニュエル版ジャンヌ・モローと共通するものを感じた。彼女と姿かたちは違えども「根っこは一緒である」と本人が主張する男(お屋敷の雇われ人)がブニュエル版はかなり野卑、ルノワール版は取り繕い方がうまく都会的。 結末、一緒になるお…
堂々たるクラシック、ジャン・ルノワール監督。 (フランスヌーヴェルヴァーグの神?) まだ尻が青かった時代に『ピクニック』とか『草の上の昼食』とか『フレンチ・カンカン』を・・・観た・・・ような気が・・・・・・(薄れゆく記憶・・・バタッ 来年、出町座さんで上映してくださるそうです。うぅ、なんてスタイリッシュでそそられるポスターでありましょう。 www.youtube.com なにこれコメディやん。おもしろそう!!
アンスティチュ・フランセ東京の東京日仏学院エスパス・イマージュにて 「生誕130周年記念特集 ジャン・ルノワール Jean Renoir の現在をめぐって」最終日。 「私が無人島に映画を一本持っていくとしたら、それは『ジャン・ルノワールの小劇場』だ。 この映画には、過去、現在、未来の映画のすべてが詰まっている」エリック・ロメール 上映前にアンスティチュ・フランセ日本の映画主任・坂本安美(さかもとあび)さんからロメールのこのコメントや生前のお話がありました(涙ぐんでいらした) 久しぶりに行ったらカフェ🥤がなくなっていた。📌「?「呪われた映画作家」のひとりであったジャン・ルノワールを自分たちの「親…
家族とピクニックに出かけたアンリエットは見知らぬ男性たちから声を掛けられ舟遊びに出かける・・・。ジャン・ルノワール監督の美しき一本。 製作:1936年 製作国:フランス 日本公開:1977年 監督:ジャン・ルノワール 出演:シルヴィア・バタイユ、ジョルジュ・サン=サーンス、ジャーヌ・マルカン、 ポール・タン 他 レイティング:一般 ◆◆ この映画の猫 ◆◆ 役:☆☆(脇役級) おばあちゃんがかわいがる子猫 名前:不明 色柄:キジ白 ◆大いなる監督 パリオリンピック・パラリンピックを記念して始めたこのブログのフランス映画強化期間(?)も、今回をもって終了といたします。とは言ってもまたすぐにフラン…
「この映画、猫が出てます」をご愛読いただきありがとうございます。 次回の作品は 『ピクニック』 (1936年/フランス/監督:ジャン・ルノワール) 家族と出かけたピクニックで男たちから誘惑される若い娘。動く絵画のような、今年生誕130年のジャン・ルノワール監督作品。 ◆パソコンをご利用の読者の方へ◆過去の記事の検索には、ブログ画面最下部、オレンジのエリア内の「カテゴリー」「月別アーカイブ」または検索窓をご利用ください。
ランジュ氏の犯罪 ルネ・ルフェーブル Amazon ★★★★ 仕事の合間に冒険小説を書いているランジュ(ルネ・ルフェーヴル)が、出版社の社長バタラ(ジュール・ベリー)に原稿を持ち込む。契約書にサインしてパルプ雑誌に連載することになった。ところが、会社は資金繰りが悪化して火の車にある。切羽詰まったバタラは高飛びする。一方、残された従業員は出版社の再建に取り組む。ランジュは洗濯女ヴァランティーヌ(フロレル)と恋仲になり……。 フィルム・ノワール。日本では劇場未公開のようだ。 シリアスな犯罪劇というよりは、犯罪劇を名目にしてフランスの庶民を画面上で再現したかったように見える。19世紀のフランス文学み…
ジャン・ルノワール(Jean Renoir)による1936年作『ランジュ氏の犯罪(Le crime de Monsieur Lange)』について。 出版業界の大物バタラは詐欺のような方法で人々から金を巻き上げている。バタラはフリッツ・ラングにとってのドクトル・マブゼのような、悪を象徴する存在となっている。同時に、バタラは魅力的な存在としても描かれていて、人々から女性をも奪っていく。そして、自分に惚れた女性を自身の利益のための道具として利用する。 舞台はアパートであり、そこにはランジュの務める出版社があり、ヴァレンティーナが洗濯業を営んでいる。殆どのシーンがアパート内部であり、基本的に空間が狭…
ジャン・ルノワール(Jean Renoir)による1945年作『南部の人(The Southerner)』について。 精神性を抜かれたフロンティアスピリット 「こいつら嫌いだわー!」って思いながら嫌々撮ってる感が映像から溢れ出してるように感じたけど、どうなんだろう。映画全体が嫌味というか、表面的なメッセージとは真逆のことを言おうとしているように見える。映像、プロット共に表面だけ空虚になぞったフォード映画って感じ。精神性を抜かれたカウボーイ、フロンティアスピリット。 生き生きと撮られる動物達に対して、オブジェのように静的に撮られる俳優達。そのセリフも作り物のように棒読み。物語の展開も強引で、いく…
ジャン・ルノワール(Jean Renoir)による1946年作『浜辺の女(The Woman on the Beach)』について。 イメージと現実の狭間で 元海軍である主人公は魚雷で船を破壊される夢を見続けている。翻訳では省略されていたが、海沿いの町の警備隊員である主人公は自身のことをビーチカウボーイと自虐する。主人公は馬に乗り、その町の砂浜に打ち上げられた小さな難破船の元へと通い続けている。主人公は船を破壊され浜辺に打ち上げられてしまった海のカウボーイとして設定される。海軍にいた時の主人公にとっての馬は船であり、難破船は主人公と共に浜辺に打ち上げられたもののように見える。しかし、その夢が主…
昨年秋に観た映画「SING」*1に元女優のナナなる大金持ちの老嬢が出てきて名前だけの知識である「女優ナナ」を知りたくなった。手っ取り早いところで映画にて鑑賞。 観たのは、ジャン・ルノワール監督版(1926)とクリスチャン=ジャック監督版(1955)。 www.allcinema.net ルノワール版、2時間越えのバージョンについても検索したら出てくるのだが、私が観た東北新社から出ていたビデオは101分。ナナになったのが当時の妻カトリーヌ・エスラン(へスリング)。監督の父のオーギュスト・ルノワールの裸婦のモデルにもなっている人物とか。 ルノワール監督の映画をそんなに観ているわけではないが、物事を…