Jean Renoir フランスの映画監督。 1894年9月15日、印象派の画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの次男として誕生。 ヌーヴェル・ヴァーグに大きな影響を与えた。 1979年2月12日、死去。
ジャン・ルノワール DVD-BOX I (カトリーヌ/女優ナナ/のらくら兵)
ジャン・ルノワール DVD-BOX II (坊やに下剤を/牝犬/素晴らしき放浪者)
ピクニック [DVD]
ボヴァリー夫人 [DVD]
Jean Renoir (Quality Paperbacks Series)
Dhery & Calvi;Branquignol/a
家族とピクニックに出かけたアンリエットは見知らぬ男性たちから声を掛けられ舟遊びに出かける・・・。ジャン・ルノワール監督の美しき一本。 製作:1936年 製作国:フランス 日本公開:1977年 監督:ジャン・ルノワール 出演:シルヴィア・バタイユ、ジョルジュ・サン=サーンス、ジャーヌ・マルカン、 ポール・タン 他 レイティング:一般 ◆◆ この映画の猫 ◆◆ 役:☆☆(脇役級) おばあちゃんがかわいがる子猫 名前:不明 色柄:キジ白 ◆大いなる監督 パリオリンピック・パラリンピックを記念して始めたこのブログのフランス映画強化期間(?)も、今回をもって終了といたします。とは言ってもまたすぐにフラン…
「この映画、猫が出てます」をご愛読いただきありがとうございます。 次回の作品は 『ピクニック』 (1936年/フランス/監督:ジャン・ルノワール) 家族と出かけたピクニックで男たちから誘惑される若い娘。動く絵画のような、今年生誕130年のジャン・ルノワール監督作品。 ◆パソコンをご利用の読者の方へ◆過去の記事の検索には、ブログ画面最下部、オレンジのエリア内の「カテゴリー」「月別アーカイブ」または検索窓をご利用ください。
ランジュ氏の犯罪 ルネ・ルフェーブル Amazon ★★★★ 仕事の合間に冒険小説を書いているランジュ(ルネ・ルフェーヴル)が、出版社の社長バタラ(ジュール・ベリー)に原稿を持ち込む。契約書にサインしてパルプ雑誌に連載することになった。ところが、会社は資金繰りが悪化して火の車にある。切羽詰まったバタラは高飛びする。一方、残された従業員は出版社の再建に取り組む。ランジュは洗濯女ヴァランティーヌ(フロレル)と恋仲になり……。 フィルム・ノワール。日本では劇場未公開のようだ。 シリアスな犯罪劇というよりは、犯罪劇を名目にしてフランスの庶民を画面上で再現したかったように見える。19世紀のフランス文学み…
ジャン・ルノワール(Jean Renoir)による1936年作『ランジュ氏の犯罪(Le crime de Monsieur Lange)』について。 出版業界の大物バタラは詐欺のような方法で人々から金を巻き上げている。バタラはフリッツ・ラングにとってのドクトル・マブゼのような、悪を象徴する存在となっている。同時に、バタラは魅力的な存在としても描かれていて、人々から女性をも奪っていく。そして、自分に惚れた女性を自身の利益のための道具として利用する。 舞台はアパートであり、そこにはランジュの務める出版社があり、ヴァレンティーナが洗濯業を営んでいる。殆どのシーンがアパート内部であり、基本的に空間が狭…
ジャン・ルノワール(Jean Renoir)による1945年作『南部の人(The Southerner)』について。 精神性を抜かれたフロンティアスピリット 「こいつら嫌いだわー!」って思いながら嫌々撮ってる感が映像から溢れ出してるように感じたけど、どうなんだろう。映画全体が嫌味というか、表面的なメッセージとは真逆のことを言おうとしているように見える。映像、プロット共に表面だけ空虚になぞったフォード映画って感じ。精神性を抜かれたカウボーイ、フロンティアスピリット。 生き生きと撮られる動物達に対して、オブジェのように静的に撮られる俳優達。そのセリフも作り物のように棒読み。物語の展開も強引で、いく…
ジャン・ルノワール(Jean Renoir)による1946年作『浜辺の女(The Woman on the Beach)』について。 イメージと現実の狭間で 元海軍である主人公は魚雷で船を破壊される夢を見続けている。翻訳では省略されていたが、海沿いの町の警備隊員である主人公は自身のことをビーチカウボーイと自虐する。主人公は馬に乗り、その町の砂浜に打ち上げられた小さな難破船の元へと通い続けている。主人公は船を破壊され浜辺に打ち上げられてしまった海のカウボーイとして設定される。海軍にいた時の主人公にとっての馬は船であり、難破船は主人公と共に浜辺に打ち上げられたもののように見える。しかし、その夢が主…
昨年秋に観た映画「SING」*1に元女優のナナなる大金持ちの老嬢が出てきて名前だけの知識である「女優ナナ」を知りたくなった。手っ取り早いところで映画にて鑑賞。 観たのは、ジャン・ルノワール監督版(1926)とクリスチャン=ジャック監督版(1955)。 www.allcinema.net ルノワール版、2時間越えのバージョンについても検索したら出てくるのだが、私が観た東北新社から出ていたビデオは101分。ナナになったのが当時の妻カトリーヌ・エスラン(へスリング)。監督の父のオーギュスト・ルノワールの裸婦のモデルにもなっている人物とか。 ルノワール監督の映画をそんなに観ているわけではないが、物事を…
シネマヴェーラで「ヌーベルヴァーグ前夜」と題して、ルノワール、オフェルス、ベッケル、グレミヨン等、ヌーベルヴァーグが愛した映画作家の特集が開催される (2022年12月24日~2023年1月27日)。その上映作品の中から、今回はジャン・ルノワール監督の『南部の人』(1945)をとりあげたい。 IMDb 第二次世界大戦中にドイツがフランスに侵攻したため、フランスを離れてハリウッドに渡ったジャン・ルノワールは、アメリカで数本の映画を撮った。その中でもジョージ・セッション・ペリーの原作をルノワールが脚本、監督した『南部の人』はアメリカ時代の代表作として知られている。ベネチア国際映画祭(1946)では…
草の上の昼食 HDマスター 《スペシャル・プライス》 DVD ポール・ムリッス Amazon オリーブの木陰より良いところが他にあるのか。 優秀な子孫を残すには人工授精が一番。それ以外の性欲は悪だと言う博士。 なぜか人望厚く、初代欧州合衆国大統領最有力候補。 ピクニックの美しい風景のはずが突然のヤギ飼いの笛吹でどんちゃん騒ぎ。 最後までよく分からない映画でした。コレとコレの間のようなテンション。多分私、ルノワール監督苦手なんだと思う。
Fair use, Link 暴力衝動に駆られる男と美しい人妻との悲劇。ジャン・ギャバン主演のサスペンス。 今朝の1日1映画は『獣人』(1938年 フランス)を鑑賞。先天的な精神疾患を持つ鉄道機関士ジャック(ジャン・ギャバン)は、恋人を故郷にしながら病のために結婚は諦めていた。 そんなある日、上司(フェルナン・ルドー)とその妻セヴリーヌ(シモーヌ・シモン)が、富豪の義父を殺したことを知ってしまうものの、セヴリーヌの美しさに魅了され沈黙を守る。 彼女はジャックに接近して「自分は夫に殺される」と相談しつつ誘惑し…。 フランス自然主義文学の大家エミール・ゾラの同名小説をジャン・ルノワール監督が映画化…
●概要 ●海外勢974名 ●他俳優 ・「日本勢のリスト」へ ●概要 映画監督、脚本家、プロデューサー、俳優、その他スタッフといった映画人が影響を受けた・好きな映画。 「国別」、未個別化「一覧」、それ以外「その他作家」、「映画評論家のベスト」 ※2022年12月21日追記:文字数制限のため「日本勢」リンク集独立
ジャン・ルノワール Blu-ray BOX I 、『どん底』/『荒れ地』。24-139。ルノワールによる冒険もの。画質はスタンダード。あまりよくない。 1830年のフランスによるアルジェリア征服から100年を記念する作品。『騎馬試合(Le tournoi dans la cité)』(1928年)に続いてフランス歴史映画協会(Société des Films Historiques)から委託。 そう言われるとよくわかる。パリから金の無心に来た若い甥っ子ピエール(Enrique Rivero)に100年間の征服と開拓の歴史を、農場主クリスティアン・ホッファー(Alexandre Arquill…
誰にRTされるでもなく地道なアクセスが続き、想定外の読者に恵まれることになった、蓮實重彦『映画の神話学』に関するレビュー。 あるいはその前時代的な読み方をめぐって、映画狂の皆さんに嘲笑されていただけなのかもしれないが、個人的にはやはり、千葉雅也『センスの哲学』の影響を強く感じた。同書が蓮實重彦を直接紹介していたことに留まらず、その主張のコアが、かつて「表層」とも呼ばれた「意味以前」の場所に留まり、まずはリズムやうねりといったレベルで芸術との接触を試みることにあったからだ。 すでに紹介したように、それはそれ自体が事件を構成しうる映画との蓮實的邂逅、その基盤をごくシンプルに要約したものでもあった。…
ゴルゴダの丘ジャン・ギャバンAmazon 基本情報 Golgotha ★★★☆ 1935 スタンダードサイズ 95分 @アマプラ 感想 ■実際に、タイトル通りの内容で、聖書で有名なエピソード集だけど、もっとこぢんまりとした映画かと思いきや、思い切りスペクタクルな大作なので、呆気にとられる。巻頭から作画とミニチュア撮影とスクリーン・プロセス合成の延々と長いカットから始まり、当時のエルサレムの繁栄を見せつける。他にも豪勢な作画合成は多数あり、かなりの特撮映画だし、技術的にもかなりの高レベル。フランス人特撮技師やるね。■その後は、ユダヤの壮大な神殿をフルスケールで再現したオープンセットで、大群衆を動…
はじめに 活動総括 きけりな イッキューTOKYO 毒塩先生 ル・パ・ラ fesaki 推薦コンテンツ 【吉祥寺オデヲン】 【機動戦士ガンダム 逆襲のシャア】 【ミスティック・リバー】 【スーパーロボット大戦30】 【CURE】 【濱口竜介】 次回予告 招待 編集後記 はじめに なんちゃらリテラチャー部は実作を中心として活動するオンラインコミュニティです。 主にDiscord上で活動していますが、この度、その活動の発信として「ぬえすけーぷ」を始めました。「雑誌」あるいはメルマガのようなものですね。 7月は実作とそれへの合評会は時間的に割愛せざるを得ませんでしたが、次回以降は掲載していくつもりで…
超巨大竜巻が多数発生したオクラホマを舞台に、過去にトラウマを持つ気象予報士のケイトと、竜巻に果敢に挑む姿を配信しているYouTuberのタイラーは、街の人々を救うため前代未聞の竜巻破壊計画を立てる! 映画『ツイスターズ』は、1996年の映画『ツイスター』の続編とも謳われているが、『ツイスター』のレガシーを共有しつつもストーリーやキャラクターを刷新し現代的にアップデートしたスリル満点の災害パニック・アクションアドベンチャー映画に仕上がっている。 youtu.be 監督を務めたのは『ミナリ』(2022)のリー・アイザック・チョン。『トップガン マーヴェリック』(2022)のジョセフ・コシンスキーが…
同居人HAPPY BIRTHDAY!!!🥳🥳🥳 革作業のおさらいで、ミシンに貼り付ける小物入れ作り。まあこんなもん。 ジャン・ルノワール『ゲームの規則』観る。前に見た二作よりはマシだったし、面白いには面白かったけれど、この人の男女の描き方はどうも受け付けない。 夜はテイクアウトのお寿司をたくさん食べ、少ししてからローソンに行って新発売の桃オムレットを買ったりした。
●代表作 ●「lacinetek.com」の「Francis Veber's list - LaCinetek」より51本 「パリ横断」より ●代表作 戯曲&映画「奇人たちの晩餐会」、 映画「メルシィ!人生(ル・プラカール)」、 「3人の逃亡者」フランス1986年&アメリカ1988年版、 脚本「Mr.レディMr.マダム(ラ・カージュ・オ・フォール)」シリーズ、監督:エドゥアール・モリナロ 等 映画監督、脚本家、プロデューサー、劇作家 等で活躍するフランシス・ヴェベールが影響を受けた・好きな映画。 ●「lacinetek.com」の「Francis Veber's list - LaCinet…
2024年07月28日号(通巻810号) 表紙:花見川団地(1968年入居開始 約7500世帯・1万2000人) 7月26日(金)22時 NHK総合 ドキュメント72時間『マンモス団地を歩いてみれば』 https://www.nhk.jp/p/72hours/ts/W3W8WRN8M3/episode/te/NRX9VG2Z6Y/ www.muji.net
南フランスの小さな村。汽車が到着する。大きなトランクを下げた人びとがつぎつぎと降りてきます。子ども連れの夫婦者や男だけの単身者、ギターを弾きながら陽気な歌声の連中もいる。イタリアやスペインからの季節労働者たちだ。 村のはずれに、石切場で働く男たちが長期滞在している一軒の宿屋がある。切り盛りしているのはひとりの女主人。近くの丘ではコルシカの炭焼きたちが野宿生活をしている。そんな地域でおきた男と女の情愛のもつれ(とうぜん、お金がらみ)による殺人です。 誘惑、情慾、嫉妬、密通、不倫という脂ぎった激情をえがいていながら、画面がまったく、どろどろとべとつかない、というのがすごい。南仏の(いったことなど、…
Noble Ame’s diaryをご覧の皆様、こんばんは! 今日はクラシック映画『ゲームの法則』と、その映画の衣装デザインを担当した伝説的なデザイナー、ココ・シャネルについて詳しくご紹介します。この映画とシャネルの影響について掘り下げてみましょう。 映画『ゲームの法則』:クラシック映画の珠玉 あらすじ 映画の特徴 ココ・シャネル:モードの革命児 ココ・シャネルの生涯 キャリアの始まり デザイン哲学 シャネルの功績 『ゲームの法則』での貢献 まとめ 映画『ゲームの法則』:クラシック映画の珠玉 www.youtube.com 『ゲームの法則』(原題:La Règle du Jeu)は、1939年…
特集『オーラル・ヒストリーがひらく世界』 【追記】 オーラル・ヒストリーの重要性と「やっぱり時間が経たないと証言がでてこないな」ということを痛感する - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でご紹介頂きました。 いつもありがとうございます。 なお、歴史評論は過去にもオーラルヒストリーを取り上げており、俺も以下の通り記事を書いています。 新刊紹介:「歴史評論」2023年2月号(副題:真珠湾攻撃勝利に歓喜した当時の日本人多数派、ほか) - bogus-simotukareのブログ*1 さて、「「やっぱり時間が経たないと証言がでてこないな」ということを痛感する」ですが新刊紹介:「歴史評論」2023…
2024年7月13日(土) 神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第20回「だれの言うことも間違ってはいない」世界 ──ジャン・ルノワール『ゲームの規則』を読み解く〈予約受付中〉 詳細はここで。 『ゲームの規則』は、これぞ映画狂のバイブル、映画のなかの映画だ。[…]『ゲームの規則』は、間違いなく,オーソン・ウェルズの『市民ケーン』とともに、最も多くの映画監督にやる気を起こさせた映画である。たしかに、わたしたちは、この映画を、ある強い共謀意識を持って見る。つまり、わたしたちは、わたしたちの好奇心にさらされた一個の完成品を見ているのではなく、まさに撮影中の一本の映画に立ち会っている…