三代目市川猿之助が、昭和61年の「ヤマトタケル」にて、オペラ、京劇、小劇場など他の演劇スタイルを積極的に取り入れた独自の舞台を創出し、自ら「スーパー歌舞伎」と命名。歌舞伎のみならず国内外の演劇に大きな衝撃を与えた。 それ以降、毎年4〜5月の東京・新橋演舞場における「スーパー歌舞伎」公演が定着した。 猿之助演出のすべての芝居が「スーパー歌舞伎」と勘違いしているひとがけっこう多かったりする。基本的には以下の演目のみ。
【期待】 Twitterでどなたかが、『歌舞伎の新・三国志は、三国志ではないが、ほとんど宝塚のベルサイユのばらである』と言っているのを見て、気になりました。そして、この演目は猿翁さんが宝塚のベルサイユのばらにインスパイアされて作った、と聞きました。三国志の知識は、小学生の時に漫画を読んだくらいで止まっているので「こんなの三国志じゃないや」となる心配もなく、むしろ『実質ベルばらな三国志』にめちゃくちゃ興味を持ったわけです。ポスタービジュアルを見ても、骨太の歴史ものか、みすず学苑の車内広告にしか見えず、まさかグランドロマンスものだったとは、ミリも想像していませんでした。筋書きも前情報も全く入れずに…
以下は、20211002にアメブロに書いた記事: 先日の記事: 夢は買うもの の続き。 私にとって、夢は買うものだ。 叶えるものではない。 夢を叶えるには、元手が要る。 と書いた。 夢を叶えるための、元手は、 お金ばかりではない。 お金が無い場合は、 労働時間の集積によって、 夢を叶えることができるかもしれない。 ふつうの労働では、 労働時間の集積は、稼ぎ(お金)に変換される。 でも、なかには、 GDPの計算に反映されない、タダ働きもある。 タダ働きとは、自己犠牲の一形態だ。 ただし、 「タダほど高いものはない」 とも言われる。 世の中では、 人のために自分の労働や時間を犠牲にすることが多い。…
小栗は、木札を見せ、さらにこう告げたのです。 「小萩殿、あなたはもしや、照手姫ではありませんか?」 この話を聞いて照手姫は、はらはらと涙をこぼすのです。 そして、ここに来るまでの経過や、苦労したこと、心細かったことを、小栗にすべて話しました。 小栗は話を聞き、喜びと怒りに打ち震えるのでした。 照手姫と再び会えたことへの喜び。 そして、照手姫を乱暴にこき使っていた店の主への怒り。 小栗は主をよびつけると、切り捨てようとしましたが、照手姫が慌ててそれをとめました。 「小栗様、どうかおやめください。この方は、私に5日間の休みをくださったお方です。もし、休みを下さっていなければ、いまこうして、貴方様と…
昨日に続いて、今日も日差しはあるが風が冷たく感じられた。何を着ればいいんだか、悩ましい時期が続く [蒐書]『夢みるちから』 猿翁さんに対するイメージは、よだいめファンになる前と後ではかなり違う。前はどちらかというと”壊し屋”的な役者だと思い込んでいた。でも、よだいめファンになって改めて猿翁さんの書いたものを読んだり、よだいめが語る猿翁さんを知ると、表面的にしか知らなかったんだな、ということに気づく。この本も、改めて読んでみると、猿翁さんが歌舞伎をどう捉え、どういう意図で作品を作り上げていったのか、そこには歌舞伎の骨法や演出術を本質的に活かしているということがわかる。食わず嫌いは過ちの素だけれど…
雨が降ったり止んだり、気温も低く、昨日までとは大違い。日本の四季はどうなっちゃうんだろう? [蒐書] 「ブ」にて 時間調整で寄った上野広小路の「ブ」で、思わぬ拾い物\(^o^)/ 欲を言えば、もう1ヶ月早く入手できていれば…なのだけれど、13日から六本木トリコロールシアターで始まった「森の石松」の脚本を書いたのが横内謙介さんなので、これもご縁ですな。 夢みるちから―スーパー歌舞伎という未来 作者:猿之助, 市川,謙介, 横内 春秋社 Amazon [落語] 百日寄席 上野街笑賑@鈴本演芸場 「出来心」遊京「松山鏡」たこ蔵 勝丸 「庭蟹」窓輝「碁泥」小里ん 仲入り 「熊坂」金八 二楽 「七段目」…
良すぎて良すぎて翌週1等を買い足しました 元々スーパー歌舞伎や弥次喜多といった澤瀉屋関係の新作歌舞伎は正直に言うと派手派手しくて映像ではあまりハマりませんでした 三国志初演は見たことがありませんが、出演者インタビューで口を揃えて言われているのが「スペクタクルは減った、芝居の比重が増えた」。 この、芝居の比重が増えたのが私には良く思えたのかもしれません 演出で言うと、1部ラストの長椅子での劉備(笑也)と関羽(猿之助)。 桃の花の香りがすると言って目を閉じる劉備、隣に座る関羽、おもむろに関羽の膝に手を乗せる劉備とゆっくりとその手を取る関羽、目を閉じた劉備を見つめる関羽は微笑んで同じく目を閉じ、二人…
歌舞伎座一部を観劇。こちらも二部同様大入りとまではいかないが、かなりいい入り。猿之助・中車と揃えばまぁそれも当然か。遂にスーパー歌舞伎が歌舞伎座にお目見え。療養中の猿翁も感慨深いのではないだろうか。だが誰に遠慮したものか、「スーパー歌舞伎」とは銘打たれていない。スーパー歌舞伎の要素である3Sの内、スペクタクルの要素が今の規制下では出来ないからと云う事らしいが、中身はどう見てもスーパー歌舞伎。筆者はスーパー歌舞伎は専門外(?)なので詳細な記述はしないが、歴史的な上演だと思う。 猿之助の関羽、中車の張飛、笑也の劉備、尾上右近の香溪、福之助の孫権、團子の関平、弘太郎改め青虎の孔明、浅野和之(!)の曹…
先週は20℃越えのポカポカ陽気今日は2℃の雪混じり冷たい雨風の中熱い想い押さえ切れず再びシネクイント参上観れば観るほどに 観れば観るほどに生まれゆく日々が素晴らしい映画☆海外の皆さんにも観て欲しいから円盤化💿️切望します#森田剛 #長久允#生まれゆく日々#DEATHDAYS #デスデイズ #シネクイント 1(火) 新橋演舞場初めまして。陰陽師観劇 女性3誌 『V6愛の詰まった写真たち』2(水) DEATH DAYS FC会員限定上映会案内4(金) spice.eplus 森田×堤 2ショット写真記事 公式Twitter ライブ配信 予告3/8夕方頃5(土) アド街 みなとみらい 日産柿の種…
今日は久々のエントリー。歌舞伎はコロナ禍になってもちょいちょい見にきていたのだけど、今回は特別に私が歌舞伎にハマるきっかけになった、スーパー歌舞伎「新三国志」のリメイク版を見てきたので、感想を書いておこうと思う。 新三国志の初演は1999年。母親と初めて歌舞伎を見に行ったのが発端。でも、普通の歌舞伎だと多分意味がわからないんだろうというのと、スーパー歌舞伎ってなんだろう?って話をしていたので、見に行ってみたらすごかった。現代語だからセリフがわかるし、宙乗りはあるし、立ち回りもすごいし、大迫力。そして、ストーリーもすごくよくて、各シーンの造形美も素晴らしい。三代目猿之助ってすごい人だなーと思って…
羅 貫中 作「三国演義」より横内謙介 脚本・演出市川猿之助 演出市川猿翁 スーパーバイザー三代猿之助四十八撰の内 新・三国志(しんさんごくし)関羽篇市川猿之助宙乗り相勤め申し候 関羽 猿之助劉備 笑也(えみや)香溪 尾上右近孫権 中村福之助関平 團子(だんこ)諸葛孔明 弘太郎改め青虎華佗 寿猿司馬懿 笑三郎陸遜 猿弥黄忠 石橋正次曹操 浅野和之呉国太 門之助張飛 中車 新・三国志(しんさんごくし) “夢見る力”を信じて――熱狂の舞台が、待望の歌舞伎座初登場 乱世を生きる関羽は、張飛、そして気高い志をもつ劉備と運命的な出会いをします。人々が幸せに生きる世を夢見る、劉備の真っ直ぐな眼差しに心打たれ…
歌舞伎座に「スーパー歌舞伎」が満を持してやって来ました。1986年に三代目猿之助さんが作家・梅原猛さんとタッグを組んで始めた「スーパー歌舞伎」は、今や、古典歌舞伎の名作を凌ぐ人気演目になっています。2015年、創始者二代目猿翁(三代目猿之助)からバトンを受け継いだ四代目猿之助さんが「スーパー歌舞伎II(セカンド)」を標榜、人気コミック『ONE PIECE』を舞台化して大評判となりました。コアな歌舞伎ファンにとどまらず、歌舞伎を知らない若いコミック世代までも虜にしました。以来、東京では「スーパー歌舞伎II」が披露されるのは専ら新橋演舞場でした。特筆すべきは「スーパー歌舞伎II」がついに歌舞伎座上…