たまたま「市川猿之助事件」とタイミングが重なっただけのか、あるいは何か意図するものがあってのことなのか。 それが歌舞伎界の重鎮、坂東玉三郎の口から飛び出した、大劇場からの引退を示唆する発言だった。 2023年6月6日に行われた記者会見での一幕である。 玉三郎が臨んだ会見は、9月に東京・南青山の音楽ホール「BAROOM」で開催する、セルフプロデュースによる「PREMIUM SHOW」の制作発表。 この会場の着席収容人数はわずか100人とあり、玉三郎を身近で感じることができる、まさにプレミアムな公演。 それだけに、玉三郎本人も、 「ただお話しするのではなく、歌舞伎の衣裳とかつらを身に着け、化粧をし…