英語圏の言語と文化には 水は目の前にあっても手に入らないというイメージが浸透している 「水だ、水だ、水だらけだ」 「だけども飲める水は一滴もない」 水夫が歌う「老水夫の詩」の一節が、引用に適さない海の水に囲まれた本質を突いている tantalize(苦しめる)という英単語が、水にまつわる伝説に由来する ギリシャの神々は、神の食物を人間に与えたとしてゼウスの息子「タンタロス」を責めた 地獄のような喉の渇きを与えてから水溜りのそばに立たせた タンタロスが水に口をつけようとすると水は引いてしまう この神話は… 水は豊富に存在し、あと少しのところで手が届くというのに 永遠に利用できないように思える「人…