ドラゴンクエスト2に登場する城。 ドラクエ2において、ロトの血筋とは関係ない唯一の国。 ローレシアから船で南下すると岩山に囲まれた島がある。島の中央を流れる川から島に上陸すると、デルコンダルに到達する。 王様は無類の格闘好きで、世界中から猛者をつのり、猛獣と戦わせて楽しんでいる。その熱狂ぶりは、城の中央、玉座の眼前に格闘場を作る位である。
王様の前でキラータイガーとの戦闘に勝利すると、月の紋章がもらえる。
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ローレシアは魔法への関心が低いため、巻物を保管するのに最適だというおれの意見に ナナは「サマルトリアはどうなのか?」と疑問を投げかけてきた。 サマルトリアではダメな理由の1つ目は、おれの親父の存在だ。魔法を嫌う親父が 巻物を大切に保管してくれるとは思えない。 だが、保管場所がサマルトリアではダメな理由はもう1つある。 おれがそう言うと、王子とナナは早く言えとばかりに身を乗り出してきた。 ここからは重い話になるからな。おれは懐から地図を取り出すと、2人の前に広げた。 「2つ目の理由は『立地』だよ。もし、この世界に再びハーゴンみたいな奴が現れて 危機が訪れるとしたら、そいつらはどこを拠点にすると思…
おれはデルコンダルへとやって来た。 ここへ来るのは何度目だろうか? 世界が平和になってからしょっちゅう来ているな。 ここのおっさんは疑い深いところはあるが、情には厚いし案外使える奴だからな。 今回も利用させてもらうとするか。 おれは王様への謁見を求めた。 「おぉ、なんじゃ? さては、1週間後の準備が出来ておるか確認しに来たのじゃな? 安心せい。こっちの準備は万端じゃ! なんの心配もいらんぞ」 デルコンダル王は陽気におれを出迎えた。 準備はまかせておけ! 「閣下のやる事になんの不安もありませんよ。今回、おれがここへやって来たのは 閣下に別のお願いがあるからです」 「ほう、別のお願いとな?」 首を…
ロトの印のステッカーを胸に、ナナと「おれたちの心は1つ」と誓いを立てた。 この誓いが、おれの考えた策にどう影響するかはわからねえが、おれの真剣な想いは ナナにも伝わったはずだ。 おれは「なるようになるさ」と開き直って、あとは当日を待つことにした。 ムーンブルク再建の日。 その日は朝から晴れ渡っていた。 雲1つない青空がどこまでも広がり、爽やかな風がそよそよと吹いている。 おれは、朝からずっとそわそわして落ち着かないティアを急き立てた。 「ったく! なにも持って行かなくて良いんだよ。なにをバタバタしてんだよ!」 「おにいちゃんはわかってないのよ! 女の子はいろいろと大変なんだからね!」 「あんま…