展覧会『第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 大賞受賞作家 ささきなつみ展』を鑑賞しての備忘録UNPEL GALLERYにて、2023年11月4日~26日。 動植物と人体が融合したような「リンジン」など、架空生物をモティーフとした絵画・テラコッタで構成される、ささきなつみの個展。皮に描かれた大画面の絵画は、地中に潜り込んだような感覚を生じさせる。 隣人あるいはよそ者の論理は、友と敵の論理ではなく、共生的なリアルの論理である。主権と例外と決定は、共生的なリアルとは一緒に作動しえない。なぜならそれらは排除の論理にもとづくからだ。よそ者の論理が意味するのは、生命圏としての全体は沈越的である、という…