「星野眞吾」賞が冠された作品展を標題ギャラリーで観るのは今回が四度目。 2021年以降、毎年のように訪問している。 今回は計八名の作品が並び、「優秀賞」以上の三名については、キャプション以外に経歴も書かれているのは一種の差別と思ったり(笑)。 とは言え、その三名の作品『八木佑介』の〔市街化調整区域〕『木村真光』の〔ファントム(ジャマイカソング)〕『三上今』の〔いのちの舞い〕は、何れも強く印象に残るもの。 とりわけ、「市街化調整区域」ならではの、開発行為や都市施設の整備も原則として行われない場所の精緻な描写は、他方での人口減少や過疎化の波とも相俟って、地方都市の行く末を示すようで、胸が痛くなる。…