とりあえず書くことによって、自分が何をおもっていたのか明瞭になることもあるし、反対に、ことばのなかに押しこめられて見えなくなるときもある。ことばにするとちいさくなってしまうとおもったら、だまっていたほうがいいのかまでは、わたしにはわからない。 ことばにするとき、自分にわかるように、ことばにする。それが他人にもわかるようなら、そのひとはことばをつかうのがうまい。 たいていは、ことばにすると、何かこぼれ落ちたり、うまくいかなくて「あーもう」とこねくって、結局は気に入らないかたちになる。音楽において気に入ったサウンドをつくるのがむずかしいのと、おなじことではないかとおもう。 krokovski186…