ナイル川は、アフリカ大陸を南から北へと流れる世界屈指の大河である。全長は約6,650kmとされ、流域は現在のエジプト、スーダン、**エチオピア**など複数の国にまたがる。特に北アフリカの乾燥地帯において、ナイル川は「命の川」として圧倒的な存在感を放ってきた。雨の少ない砂漠地帯を貫くように流れるこの川は、周囲の土地に水と肥沃な土壌をもたらし、人類が定住生活を営むための条件を整えてきた。ナイル川がなければ、後に語り継がれる壮大な文明は誕生しなかったと言っても過言ではない。 1.白ナイルと青ナイル ナイル川は単一の水源から生まれた川ではない。大きく分けて「白ナイル」と「青ナイル」という二つの主要な支…