「ニューオータニイン横浜」は、ホテルやレストラン事業などを展開するHRTニューオータニ(東京都千代田区)が、JR桜木町駅前のみなとみらい21-28街区(横浜市中区桜木町1)に2010年春に開業する、ホテルニューオータニのグループホテル。
ホテルは、ショッピング、シネマコンプレックス、フィットネスクラブ、オフィスなどを配する19階建ての大型複合商業施設の3階にロビーと、下町洋食をホテルテイストにアレンジしたメニューや、和食・中華などインターナショナルな料理を提供するダイニングを設け、10〜19階を客室フロアーとする。
客室数は240室で、海側に広さ30平方メートルのツインルーム、山側に22平方メートルのツインルームとダブルルームの合計ツイン151室、ダブル77室のほか、各フロアに48平方メートルのコーナーデラックスルーム(合計10室)を配す。また、快眠環境システムを導入し、ゆとりを持った客室設計が特長のコンフォートルームを2室設置する。海側の客室からは、みなとみらい21の夜景が、山側の客室からは晴天時には富士山が望める。
客室設備には省エネ効果があるLED照明を一部採用し、空調には部屋毎に温度調整が可能なオリジナルの高効率空調システムを導入する。また、レストランの調理場は、排熱や油煙の発生を抑える「オール電化」を採用するなど、ホテル全体でエネルギー使用量とCO2排出量の低減を目指す。
建物は、不動産賃貸のテーオーシー(東京都品川区)が「TOCみなとみらいプロジェクト」として2007年8月より建設している大型複合商業施設で地上19階、地下1階、塔屋1階建て。敷地面積は10,840平方メートル、建築面積9,354平方メートル。屋上と壁面緑化によるヒートアイランド対策や雨水の再利用、太陽光発電などによる電力量や熱の削減などで、環境に配慮する。
HRTニューオータニは、国内17ホテル、海外2ホテルを展開するホテルチェーン「ニューオータニ」の100%子会社で、京浜急行電鉄黄金町駅近くに同名のホテル「ニューオータニイン横浜」を1977年8月から営業していたが、2006年2月に閉鎖。現在は、短期賃貸マンション事業のウィークリーマンション東京が「ホテルマイステイズ横浜」として営業している。
(ヨコハマ経済新聞記事より)
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