おまじないの思い出 小学生くらいの時に、ローティーン向けの雑誌を持ってきてた同級生がいて、その中の「好きな人を振り向かせるおまじない」みたいな特集記事を嬉々として皆で見ていた。それは「白魔術」とかいう類で、誰かを呪ったりしないし、自分にも悪いことは起こらない、というものだから安全だ、というのがその同級生のおすすめポイントだった。 いわゆる「魔術」や「魔法」は悪魔と契約するもので、引き換えに寿命やら魂を差し出したり、何かしらのリスクを伴うとされている。これは国や宗教に関わらず、わりと広く認識されているようだ。 白い闇と透明な黒の世界 映画『ノベンバー』の舞台はエストニアの雪深い村。村は貧しく殺伐…