名前のとおり、液晶ディスプレイ一体型でノートのように持ち運び可能なパソコンのこと。ノートまたはノートPCと略される。
1989年に東芝が発売したJ-3100SS(Dynabook)シリーズが初の実用的なノートパソコンとされている。*1
今でこそどこへでも持ち歩けるサイズ(B5程度の大きさで1kg前後の重量)の機種が多く出ているが、かつてのラップトップは実際にひざの上に乗せていると足を痛めるほど重い代物だった。3kgが自動車等を使わずに持ち歩ける限界と思われる。
誕生当時はおよそA4サイズ以下・3kg以下でデスクトップパソコンと同等の性能・互換性を持つことが目安とされ、それ以上のサイズはラップトップ(ひざの上)パソコン、小型ながら性能や互換性で劣るものはハンドヘルドと区別されていた。また、ノートパソコンよりやや大きめのものをブックパソコンと区別する例もあった。*2
しかし現在の日本では、ほとんど「ノートパソコン」で統一されている。*3
光学ドライブ(CD-ROM等)や3.5型FDDを備えたノートパソコンはオールインワンノート(A4以上のものを指すことが多い)とも呼ばれ、家が狭くてマシンが置けないなどといった事情のある人やもう一台欲しいという人に良く利用されている。
そのため、オールインワンノートにはビデオカードにRADEONやGeForce、CPUに2GHz以上のものを備えたデスクトップパソコン並みの性能を持つものが多い。
オールインワンノートと同じくA4/3スピンドルでも、デスクトップパソコンの省スペース代替のみを目的とした低コスト機種はデスクノートと呼ばれ、バッテリ駆動機能すら省かれているものがある。
B5サイズのものはサブノートと呼ばれ、主にビジネスマンの仕事道具として使われることが多い、B5サイズ以下のノートはミニノートと呼ばれる。
これらのノートは持ち歩きに使われることが非常に多いため、基本的に小型、軽量化するために光学ドライブを省いた1スピンドルであることが多い*4。
ドライブの数によって1スピンドル/2スピンドル/3スピンドルと区別することもある。スピンドルは(ドライブの)回転軸のことで、ミニノートに多い1スピンドルはほぼ必須のHDDのみ、2スピンドルは光学ドライブまたはFDD、3スピンドルは両方を搭載しているものを指す。内蔵光学ドライブを持たない1スピンドルノートは小型軽量だが、OSのインストールなどが結構面倒である。