リトアニアに敗れている米国だけに、順当に勝ち上がれる予感はなかった。もともとNBA優先の風潮の中ではドリームチームの結成も容易ではなく、これまでの世界選手権やワールドカップでもさほど結果を残せていないからだ。準決勝も序盤からすっきりしない展開で、ドイツに巧みなスペース作りをされ、ファウルトラブルを避ける甘いディフェンスと相俟って1Qから33点を奪われてしまう。前半終了時点ではどうにか逆転してみたものの、3Qで一気に突き放されたことが最後まで響いた。 米国には最後までクラッチシューターが登場しなかった印象で、ビハインドの場面で3Pを打てなかったことも痛かった。どちらかというと「打たせてもらえなか…