はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」 一生忘れない それはまさに昨日の朝から今日にかけて起きた一連の出来事について、だ。生きてきて、こんなに屈辱的な思いをしたことはない。 自分に向けられた口汚い言葉の数々に、最後は相槌すら打つのが虚しく、黙って聞いていたら一方的に話を切られた。自分より二回りも歳の離れた大人が、これ程まで怒りに我を忘れ、烈火のごとく怒鳴りつけるなんて明らかに常軌を逸していると思う。 ただ、本人はあくまで己の主張の正当性を説きたいがために、人目も憚らず怒号を上げているわけで、こちらの言い分など聞く耳もなし。 聞いている最中、様々な感情が頭をよぎった。 驚き、疑問…