■発行されたばかりの三浦志郎詩集『時の使者』(文化企画アオサギ 2020.12.15.)を拝読、ロバート・キャパによる[丸刈りにされ引き回される仏女性]の写真から、壮大に物語が紐解かれる「橋」という長編詩が非常に読みごたえがあり、心奪われました。マルグリット・デュラスの『ヒロシマ・モナムール(24時間の情事)』やモニカ・ベルッチ主演の映画『マレーナ』等を想起しつつ、時代によって力を持つ側が転換される、価値観の急激な変化を、人類は何度も経験し、戦勝国側の文化や言語に染められてきた。私たちは何を学ばなければならないのか。 毎日、感染者数が報告されます。感染された方の人権を守る取り組み等を真剣に考え…