収録作はすべて既読。 異装版カバー写真からわかるように映画『マイノリティ・リポート』制作決定を受けて編まれた短編集。解説によると、発行当時は文庫未収録の短篇を採録していて希少性もそれなりに高かったみたいだけど、現在は収録作品の多くが同文庫《ディック短編傑作選》で読むことができるので、入手の必要性はそれほど高くはない。 比較的明るく楽しい短編を多く収録していている(後味が悪いのは「世界をわが手に」くらい)手ごろなサイズ感(300ページ程度)の短篇集という意味ではかなり独特の読み味のする短編集に仕上がっている。未来予知、タイムトラベル、星間戦争、記憶の改竄といかにもSFらしい短編が揃っているのも嬉…