第 章「逆さま裏」 …言葉がわからない。私には言葉がわからない。人間がいうことはなにもわからない。嘘だらけで信用ができない。外という空間で二足歩行をしていたら人間がいた。私と同じ…ぬるくなったような魚の目をしている。そして…強い光でかぶれている?なにやら赤くなっている。もしかしたら、この人間を裏へ連れ出すことができるかもしれない。 ―自己の紹介をしたあと、うらのという名前がつけられた。名前の由来はあまりわからなかった。そもそも私には名前という概念がないから。いくつか質問をして、もっと人間のことを知ろう。 ―エレベーターから見える隙間はいつも赤い。だが、そんなことにはもうとっくに慣れている。首輪…