映画「罠」(原題:THE SET-UP、1949)は、のちに「ウエストサイド物語」などで巨匠となるロバート・ワイズ監督作品。上映の現実時間(72分)と映画内時間がほぼリアルタイムで進行するという実験的な作品でもある。 夜9時5分に始まり、10時16分で終わる。時計が何度も映し出され、リアルタイムであることを強調していた。原題の「The Set-Up」は"八百長"の意味。 主演のロバート・ライアンは学生時代にスポーツ選手として活躍、特にボクシングでは4年間カレッジ・ヘビー級チャンピオンというから、役柄にはうってつけだった。 ボクサーとしてはピークを過ぎた中年に差し掛かっていたが、マネージャーが買…