少し前にシネコンで映画『ボルテスV レガシー』(2024年、監督:マーク A. レイエス V)を鑑賞。東映とサンライズが制作した日本のテレビアニメ『超電磁マシーン ボルテスV』(1977)をフィリピンで実写化した作品。およそ半世紀前に放送された原作アニメ『電磁マシーン ボルテスV』は、フィリピンで絶大な人気を誇るという。そのあたりがフィリピンの人たちの琴線に触れたのか不思議なことである。子ども向けのロボットアニメであるが、圧政に苦しむ民衆が為政者を倒すというストーリーが、似た境遇にあった視聴者にウケたのだろうか。さて本作は、原作アニメに忠実に実写化されていて舌を巻いた。原作に対する強いリスペク…