こんにちは、俺だです。 今月もマイナビ出版様の文芸レーベル「MPエンタテイメント」のレビュアーとして新作を読ませていただきました。 今回の新刊は、篠(しの)たまき先生の『箪笥(たんす)の中』です。 最初の数ページを開いたところから「ああ、この物語はもう始まっているんだな」と強く感じさせられました。 扉のタイトルが歪んでいること。目次ではミニチュアの家の写真が背景になっているのですが空が真っ暗なこと。各章の名前がなんだか不穏なこと。……他にもまだあるのですが、最序盤からの掴みが強すぎます。 物語の主人公は、小学二年生の雛絵という少女です。歳の離れた姉妹にしか見えないたおやかな祖母と母と三人で暮ら…