ぷくぷく標本とは、主に甲虫の幼虫を膨らんだ状態のまま乾燥させて作られた標本のこと。考案者は石川県ふれあい昆虫館の渡部晃平氏(下記の文献で発表されている)。重要なポイントは、乾燥過程で虫体が潰れたり縮んだりするのを防ぐための処理。 文献(Web上で閲覧可能)渡部晃平, 2019. コウチュウ目幼虫における乾燥標本の作製方法. さやばねニューシリーズ, (34): 14-18. 面白そうだと思いつつもずっと試す機会がないままだったが、先日初めてやってみた。 材料はマイマイカブリの幼虫。今年の夏に奥多摩で採集してきて飼育していたが、残念ながら途中で死んでしまったもの。 前処理で使うのは「手間なしブラ…