晩年にヒトの老化について研究したメチニコフの話です。 メチニコフ(1845-1916)はロシアの生物学者ですが「人間の老化は腸内の腐敗菌がつくる毒素によって、身体の細胞が慢性的に中毒を受けることによる衰弱」と説明しています。 ブルガリア人がみんな健康的な長寿であることに、長寿の秘密があると思ったメチニコフは、実際にブルガリアに行って食べている物に着目しました。 そこで、乳酸菌によって発酵している凝乳(ヨーグルト)に興味を持ちます。 現代の私たちは、乳酸菌や納豆菌など身体によい効果をおよぼす菌が多く存在することを知っていますが、昔の人は細菌と聞くと一般的に身体に悪いものと思っていました。そのため…