小刻みな揺れが示すもの――南海トラフ地震への備え ここ数ヶ月、特に昨年12月頃から、小規模な地震が気になるようになった。震度1~2程度の小さな揺れが日本各地で頻繁に観測されている。規模こそ大きくはないものの、その震源域が気になって仕方がない。もしかすると、これらの小刻みな揺れには何か意味があるのではないか、と不安を抱いているのは私だけだろうか。 ある地震研究者の話を聞いてさらに驚かされた。彼は、「石川県西方沖や山梨県東部・富士五湖、そして日向灘での地震は、南海トラフ地震の“下準備”と言える現象だ」と語っていたのだ。この言葉を聞いたとき、胸に冷たいものが走った。確かに、これらの震源域を地図で見て…