物体から反射または放射される電磁波を利用し,遠隔位置からそれらの物体の種類や状態などを識別する技術。
地形や地物、物体などの情報を、遠隔から取得する手段であり、その定義に含まれる範囲は幅広い。しかし、一般には、人工衛星や航空機などから地表を観測する技術を指すことが多い。飛行機、ヘリコプター、人工衛星、リモコンカーなどから写真、レーザー、レーダー、ソナーなどが使われる。そして、すべての物体は,その物体特有の反射特性をもち,環境や条件が違えば同じ物体でも反射特性が違ってくる。
はじめに 衛星画像解析の課題 技術的な課題 運用上の課題 Ridge-iが開発した衛星AIソリューション:RSIA RSIAの活用例 RSIAの技術的特徴 今後の展望 最後に 過去の参考記事 はじめに こんにちは!Ridge-iの AI エンジニアのwhataです。 今回は、私たちが開発し、改良を重ねている衛星解析ツール、Ridge SAT Image Analyzer(RSIA)についてご紹介します。 衛星解析やその他AIに興味がある方、下記のリンクからエントリーが可能です。 www.wantedly.com 衛星画像解析の課題 衛星画像の解析は、都市計画、農業、環境モニタリングなど、多くの…
※当ブログで使用している画像、肖像モデルについては、全て著作権フリー画像サイトから独自にダウンロードしたイメージに近いものを使用しているものになります。 目次 リモートセンシングとは何か? リモートセンシングの現在 リモートセンシングはJAXAがリードをとる リモートセンシングの未来予想図 こんにちは。 寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか? 気候変動や都市の発展にともない、地球の状態を正確に把握することが急務となっています。 この問題に対する答えの1つが「リモートセンシング」です。 リモートセンシングとは何か? リモートセンシングとは、地球や他の物体の情報を遠隔操作で収集する技術のこ…
AI リサーチャーの松野です。 教師ラベルがない状況を想定して外れ値検出を試みる機会があったので、試したことをご紹介したいと思います。 対象としたサンプルデータについて詳細は述べませんが、十数次元のテーブルデータで、とあるラベル付けがされています。 このラベルによって抽出される2つのグループ A, B についてそれぞれ同一の外れ値検出を試みます。 データ件数は、グループAは約1万件、グループBは約4千件でした。 Isolation forest を用いた外れ値検出 まずは素直に、scikit-learn に実装されている isolation forest を適用してみます。 今回は正解データが…
Researcher の尾川です。今回は MVS の後処理の高速化についてご紹介します。 背景 MVS によって得られた生の 3D 点群には一定のノイズが含まれます。当社の主なターゲットであるドローン測量分野では、撮影中に動くもののほか、撮影位置に依存して被写体の光の強さが変わるもの(水面を含む光沢面)や、実質的に無限遠にあるもの(空など)が入力画像に内在するノイズの原因として挙げられます。さらにその後の処理において、誤検出に由来するノイズなどが追加される場合があります。 たとえば、このようなノイズが最終的な高さデータ (DSM) まで残ってしまうとそのノイズ点の高さが地形表面の高さとして表現…
目的 スカイマティクスのAI研究員・Liangです。 写真測量学において、精度の向上を追求するためには、カメラレンズの物理的な状態を考慮することが重要なテーマとなる。現在、市販のカメラが大量に生産されていますが、同じカメラでもレンズの形状や物理的な設定に微妙な違いがあり、レンズに欠陥がある場合もあります。そのため、カメラキャリブレーションを導入し、これらの不確定要素を補正することで、可能な限り高い精度を得る必要があります。 カメラキャリブレーション カメラキャリブレーションの目的は、カメラの内部・外部パラメータを決定し、3D世界座標と2D画像座標の関係を確立することです。これにより、コンピュー…
リサーチャーの鄭です。特徴マッチングは、二枚以上の画像または写真のオーバーラップがある範囲に同じものを認識するための技術であり、画像処理および写真測量の分野において重要な課題となっています。特徴マッチングの任務は、パソコンとデジタルカメラが発明される前は主に人の目に頼って行われており、写真間の共通点を人間が認識することによって行われていました。しかしこの方法では効率的に行うことができず、画像処理にかかる時間や人的なコストが高くなり、特徴マッチングの正確性も確保できませんでした。デジタルの時代に入り、パソコンとデジタルカメラの普及が進んだことを受けて、画像処理における自動化特徴マッチングの技術に…
DSM with smoothed contour lines AI ResearcherのAlokです。地形の形状や標高は、地図上の基本的な手法である等高線によって表現されることがあります。しかし、DEM(数値標高モデル)などのラスターから生成された等高線データにはギザギザや凹凸が多く、複雑で見栄えが悪いことがあります。等高線のスムージング技術を用いることで、このような問題を解決することができます。本稿では、等高線などの輪郭線のスムージングの重要性とその難しさ、そしてガウシアンフィルタの適用による効果的な方法を紹介します。 スムージングが必要な理由:一般に等高線は、地形の標高や地形を表現する…
こんにちは、スカイマティクスのAI研究員・Liangです。 リモートセンシングの分野では、DEM(Digital Elevation Model)、あるいはDTM(Digital Terrain Model)、DSM(Digital Surface Model)が、航空画像から3次元復元された地形や表面の情報を保存するためによく使われます。一般的にDEMは、幅と高さを整数で指定した矩形領域を格子状にしたもので、デジタル画像と同じような形式をとっています。DEMの各グリッド(ピクセル)には、3次元表面情報のプロファイルとなる高さ(標高)の値が含まれています。 DEMから3次元メッシュデータを生成…
Plane Sweep Algorithm (Credit: Nozick, Vincent & Michelin, Sylvain & Arquès, Didier. (2005). Image-Based Rendering using Plane-Sweeping Modelisation.. 468-471.) AI ResearcherのAlokです。平面掃引アルゴリズムは、他視点ステレオにおいて、異なる視点から撮影された2D画像セットから3Dシーンを再構成するための一般的なアルゴリズムです。 このアルゴリズムは、3次元空間を平面で掃引し、その平面上のシーンの対応する2次元投影を、平…
AIリサーチャーの松野です。 「リモートセンシング × AI」を掲げるスカイマティクスでは、衛星画像・航空画像・ドローンオルソ画像といった GeoTiff 形式の画像データに対して、セマンティックセグメンテーションを行うことがあります。 セグメンテーションモデルの学習にあたっては教師データを整備する必要がありますが、ラベルデータも地理情報を持っていると便利です。 そこで、ラスタデータを QGIS 上で編集できるプラグイン Serval を紹介します。 github.com インストール QGIS を起動し、「プラグイン」→「プラグインの管理とインストール...」を選択してプラグインマネージャを…
2024年9月26日に、QYResearchは「リモートセンシング技術―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2024~2030」の調査資料を発行しました。本報告書は、リモートセンシング技術の世界市場を分析し、主要企業の売上、動向、市場規模、市場シェア、ランキングなどを掲載しています。また、地域別、国別、製品タイプ別、用途別に市場を分析しています。2019-2030年の売上に基づいて、リモートセンシング技術の市場規模を推計と予測しています。企業が事業成長戦略を策定し、競争環境を評価し、市場ポジションを分析し、リモートセンシング技術関連情報に基づくビジネス上の意思決定を行うのに…
山形大学がAIを活用してナスカの地上絵の研究を進めた理由と、関連する学部について説明します。 ナスカの地上絵 山形大学 ai 学部は AIを活用した理由 山形大学がAIを活用してナスカの地上絵の研究を進めた主な理由は以下の通りです: 1. 調査の効率化: ナスカ台地は約400平方kmにも及ぶ広大な地域であり、全ての航空写真を目視で確認するのは時間的に困難でした[1][2]。 2. 発見率の向上: AIの活用により、地上絵の発見率が16倍に向上しました[2]。 3. 研究スピードの加速: AIによって研究のスピードが大幅に上がり、短期間で多くの新しい地上絵を発見することが可能になりました[3]。…
市場概要 気象予報システム市場規模は、2024年の22億米ドルから2029年には31億米ドルに達すると予測されており、CAGRは7.0%です。数量ベースでは、市場規模は2024年の189,554(単位)から2029年には285,961(単位)に成長すると予測されています。この成長は、地域、地方、そして世界規模の災害管理をサポートする気象モニタリングおよび予測システムのニーズの高まりによるものです。 過去4~5年で、より正確な世界規模の気象予測を目的とした気象衛星の開発が増加しています。これらの衛星の打ち上げは、技術の進歩、投資の増加、政府の支援によってさらに推進されています。また、農業、航空…
市場概要 気象予報システム市場規模は、2024年の22億米ドルから2029年には31億米ドルに達すると予測されており、CAGRは7.0%です。数量ベースでは、市場規模は2024年の189,554(単位)から2029年には285,961(単位)に成長すると予測されています。この成長は、地域、地方、そして世界規模での災害管理をサポートする気象モニタリングおよび予報システムのニーズの高まりによるものです。 過去4~5年で、より正確な世界規模の気象予報を実現するための気象衛星の開発が増加しています。これらの衛星の打ち上げは、技術の進歩、投資の増加、政府の支援によってさらに推進されています。また、農業…
第四章宇宙開発・利用とデュアルユース 本章では、宇宙開発・利用について、どのようなデュアルユースが行われて来たのか(行われようとしているのか)を考察する。 本章では、近年、民(軍民)が共同して作ったモノ・サービスを、軍民が共にユーザーとして利用する「共用 co-users」性を備えた新しいデュアルユースの形が現れて来ていることを主張する。 軍事/民生両部門によって行われた宇宙活動 米軍の場合、宇宙開発予算は、空軍>NASAである。 ⇔日本:宇宙開発は平和目的に限るとされており、防衛省・自衛隊はあくまで宇宙活動から提供されるユーザー・購入者として参画してきた[1]。 軍事部門主導の宇宙活動からの…
2024年9月18日に、QYResearchは「リモートセンシング技術―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2024~2030」の調査資料を発行しました。本報告書は、リモートセンシング技術の世界市場を分析し、主要企業の売上、動向、市場規模、市場シェア、ランキングなどを掲載しています。また、地域別、国別、製品タイプ別、用途別に市場を分析しています。2019-2030年の売上に基づいて、リモートセンシング技術の市場規模を推計と予測しています。企業が事業成長戦略を策定し、競争環境を評価し、市場ポジションを分析し、リモートセンシング技術関連情報に基づくビジネス上の意思決定を行うのに…
現代社会において、公共安全は都市の管理における最重要課題の一つです。日本は高度に都市化が進んだ先進国として、公共安全監視システムへのニーズが特に高まっています。GIS(地理情報システム)と3Dシーン技術を活用することで、都市の安全監視システムの効果的なシミュレーションと最適化が可能になり、都市の安全管理レベルを向上させることができます。本稿では、日本がどのようにGISデータと3Dシーン技術を組み合わせて、都市監視カメラの配置や警報システムを計画し最適化することで、安全管理の効率と効果を高めているかについて探っていきます。 GIS技術の応用 GIS技術は、都市の安全監視に強力な地理情報のサポート…
2024年9月13日に、QYResearchは「アクティブ衛星リモートセンシング―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2024~2030」の調査資料を発行しました。本報告書は、アクティブ衛星リモートセンシングの世界市場を分析し、主要企業の売上、動向、市場規模、市場シェア、ランキングなどを掲載しています。また、地域別、国別、製品タイプ別、用途別に市場を分析しています。2019-2030年の売上に基づいて、アクティブ衛星リモートセンシングの市場規模を推計と予測しています。企業が事業成長戦略を策定し、競争環境を評価し、市場ポジションを分析し、アクティブ衛星リモートセンシング関連情…
地図は、私たちが世界を理解し、探索するための不可欠なツールです。何世紀にもわたり、地図は単なる場所の記録ではなく、私たちの歴史、文化、技術の進化を反映してきました。現代のGPS技術やデジタルマップに囲まれている私たちは、地図が持つ深い意義を見逃しがちですが、地図は私たちの生活や思考に多くの影響を与えています。この記事では、地図の歴史やその変遷、そして現代の地図が私たちにとってどれほど重要かについて探っていきます。 1.地図の歴史 地図の起源は紀元前にさかのぼります。古代文明では、地図は主に地理的な特徴や神話上の場所を示すために使用されていました。たとえば、古代メソポタミアの粘土板には、初期の地…
月で火山活動が今でも続いているのかについて 月で火山活動が今でも続いているのか 月での火山活動についての研究は、地球外の火山活動の理解を深めるために重要です。月はかつて活発な火山活動があったとされており、現在もその痕跡が残っていますが、現在の火山活動が続いているのかについては、科学者たちの間で議論があります。 イメージ 目次 1. 月の火山活動の歴史 - 初期の火山活動 - 活動のピークとその後の変化 2. 現在の火山活動の証拠 - 最近の観測データ - 月面の地形と火山の特徴 3. 科学者の見解 - 火山活動が続いている可能性 - 地質学的な証拠とその解釈 4. 今後の研究の方向性 - 月探…
2024年に読んだ本を年末の振り返りでまとめようと思っていたけど,2024年2月から「毎日10分間読書」という習慣化を始めたことをキッカケにコツコツ読み進められるようになった.中途半端な時期ではあるけど,2024年8月までに読んだ本とその感想(書評記事 or X ポスト)をまとめておこうと思う📝 8ヶ月で「計26冊」読めた❗️技術的な本と仕事で必要なドメイン知識を獲得する本を中心に読んでいた.もともと本を読むのが遅いのにブログに書評記事を書くまでをセットに考えてしまっていて全然進まなかった過去があるけど,2023年から無理に書評記事を書かずに X ポストでも OK という運用に変えて身軽になっ…
今日の急速に進化する技術時代において、農業もまたインテリジェンスとデジタル化へと変革しています。スマート農業は、先進技術を通じて農業生産プロセスの精緻な管理と効率的な資源利用を実現しています。この文脈で、Wings Engineという強力な三次元地理情報システム(GIS)ツールがスマート農業と統合され、現代農業に新たな活力を注入しています。 Wings Engine の核心的な利点は、その卓越した三次元GIS機能にあります。これがスマート農業において十分に活用されています。Wings Engine を使用することで、農業管理者は地形、土壌分布、作物の成長状況を三次元マップ上で視覚的に表示できま…
SAWフィルター 世界総市場規模 QYResearch調査チームの最新レポート「SAWフィルター―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2024~2030」によると、2024年から2030年の予測期間中のCAGRが4.1%で、2030年までにグローバルSAWフィルター市場規模は66.5億米ドルに達すると予測されている。 SAWフィルター世界総市場規模 上記の図表/データは、QYResearchの最新レポート「SAWフィルター―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2024~2030」から引用されている。 世界の SAWフィルター 市場におけるトップ12企業の…