波長200~235ナノメートルの紫外線が、人体の皮膚や目に害をほとんど与えずに、飛沫や空気中のウイルス・病原体を不活性化できる研究が進んでいるそうだ。これは、「見えない光」が「見えないウイルス」を制御しうる、と解釈できる。物質に影響を及ぼす“目に見えない力”が現実に運用され得るという証左でもある。また、サーマル赤外線衛星の構築が、日本と英国の共同で進められている。地球上や宇宙空間で赤外線を“観測”するインフラを拡張する試みだ。赤外線という「見えない」光を高次元で捉える手法が軍事・気候監視・資源管理へ応用される実例といえる。これらは、“見えないを見えるに変える技術”の成果といえる。科学技術の勝利…