ドラゴンクエスト2に登場する城。 竜王を倒した勇者が初めて大陸に築いた国家であると言われている。ロトの血を引く3国家のうちの一つ。 ローレシアの王子の出身地。 名前の由来はカナダのローレンシア台地、もしくはプレートテクトニクス理論で太古に存在したと言われる超大陸、ローラシア大陸か。 ドラクエ2のスタート地点。
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ナナの誕生日の翌朝、おれが目を覚ますと、いつの間にか布団に寝かされていた。 二日酔いなのか、頭がガンガン痛む。 おれの隣では、オルムとレオンが布団の上で大きないびきをかきながら寝ていた。 「おはよう、カイン」 おれが起きたのを見て、王子が爽やかな笑顔で声をかけてくる。 「昨日、どうなったんだ?」 おれはガンガン痛む頭を押さえながら、軽く首を振って王子に尋ねた。 レオンが「カインはマンドリルに踏まれたんじゃねえか?」と言っておれをからかい オルムがそれを笑ったことに腹を立て、2人を追いかけまわしたことは覚えている。 だが、その後の記憶がなかった。 王子の話によると、おれは走ってバテたオルムとレオ…
ナナからの相談事は「この先、呪文と紋章をどう管理していくか?」だった。 平和になった今、おれたちが旅の中で覚えた呪文と、おれたちが世界中で集めた紋章が 今後、邪な奴らに悪用されることのないよう、どんな形で残していくかよく話し合えと アルファズルに言われたのだという。 紋章に関しては、ルビス様の力が込められたものだからじっくり検討する必要があるが 呪文については「ローレシア」が最適な保管場所だとおれは確信していた。 なぜローレシア? と首をかしげるナナを連れ、おれたちはローレシアへと向かった。 ルーラでローレシアに着き、まず目についたのは元気よく走り回る子どもたちだった。 王子が『破壊神を破壊し…
おれは自分が考えた作戦の全貌をサイラスに話し、渋るサイラスを強引に引っ張って 謁見の間へとやって来た。 「やあ、カイン。久しぶりだね! 元気そうじゃないか。 ん? いったいどうしたんだい、サイラス?」 王子は嬉しそうにおれを出迎えると、おれに引きずられているサイラスに目を向けた。 「な、なんでもございません!」 サイラスはおれから逃れると、ビシッと姿勢を正して部屋の脇に控えた。 おれは釘を刺すようにサイラスに鋭い視線を向けてから、王子と向き合った。 「おまえの方も、なかなか元気そうじゃねえか。ローラの門は順調か?」 「ああ。おかげさまで修復はすごく順調に進んでいるよ。それより、カインも いよい…
デルコンダル王の説得に成功したおれは、サマルトリアに帰って一晩ゆっくりと休み 翌日、朝から意気揚々とローレシアへやって来た。 王子に話をする前に、まずはサイラスに会っておれの作戦について話しておこう。 おれはサイラスを呼び出した。 「カイン殿下! これはこれは。ようこそお越しくださいました」 サイラスはおれの前に小走りでやって来ると、その場でサッとひざまずいた。 数日前に会ったときより動きは俊敏になっていた。痩せこけた頬は若干まだ痛々しいが 目の下のクマは消え、皮膚にも張りが出て、顔色もずいぶん良くなっていた。 「少しは元気になったようだな、サイラス。作戦が上手くいく目処が立ったからよ、 おま…
ムーンブルクの再興に向けて人々に声をかけ、おれに出来る準備はすべて整った。 おれは関係者に連絡をとり、1週間後にムーンブルクへ集合するようにと伝えた。 1週間後、デルコンダルから呼んだ奴らに城内に残るがれきの撤去をしてもらい おれたちはオーウェンとつくった魔法の粉を沼地に撒く予定になっている。 おれたちが旅をしている間に出会った奴ら全員が、一堂に会するのを見たら ナナはいったいどんな顔をするだろうか? またボロボロに泣くかもしれねえな。 ムーンブルク城のことを考えていたおれは、ふと「あること」を思い出した。 全身に緊張が走る。 まずいぞ! もし、あのままだとしたら? ナナが「あれ」を再び目にす…