俺の定位置は半円形のカウンターの一番左端と決まっていて、そこは酒を客に注ぐ香奈江の横顔を眺めるのに適した場所だ。坊城や作家の久遠といった常連客たちの杯に香奈江が酒を注ぐのを、静かに眺めて夜を過ごす。その時俺は一人ここで優越感に浸りながら香奈江の横顔を見つめている。俺だけがここで彼女の唇の柔らかさを知っているはずだから。(辻仁成『ワイルドフラワー』集英社文庫、2001) おはようございます。高知の人たち、特に四万十川流域に住む人たは「ダバダ火振」という焼酎(栗)をよく飲むそうです。ダバダヒブリと読みます。一昨日の夜、高知在住の友人に教えてもらいました。このブログを書いていなかったら、一生知り得な…